12月のこれから塾は、「地域の送迎サービス」をテーマに、NPO法人シニアふれあい練馬の会長の浅井様にお話をお願いしました。今回も会場ほぼ満席のお客さまに来て頂きました。常連さんあり、初めてのお顔あり、途中入場・退席ありの緩やかな時間です。
浅井会長は、終戦時に国民学校の4年生だったと自己紹介があり、昭和の時代の練馬区の懐かしい話に大きく頷きながら、耳を傾けている様子も見られました。
シニアふれあい練馬の理念は、@地域に役立ち感謝される団体、Aシニアが安全に楽しみながら働ける団体であることだそうです。NPO法人としては、平成13年設立ですが、それ以前から活動をされていました。私たち「これから」よりずっと先輩団体ですね。送迎サービスの他に、介護保険外自費サービスや、バリアフリー住宅改修、いきがいデイサービス、傾聴サービスなど、生活に困難や障害を抱えている方々の生活の支援をされています。
今回お話して下さった送迎サービスは、「福祉有償運送」という道路運送法で認められたサービスです。お金をもらって人を車に乗せるのはタクシーなので、勝手に行うと白タク行為となりますが、「福祉有償運送」では、きちんとドライバーは講習を受けて、登録した車両で実施しています。利用できるのは、障害者手帳や介護認定をお持ちの方やチェックリストで該当などの要件を満たした方だそうです。料金は、距離制、時間制、定額制など運営法人によっていろいろあるようですが、シニアふれあい練馬では自家用車利用で、30分1500円〜の時間制でとても利用しやすい料金設定になっていることに驚きました。タクシーの概ね1/2とのことです!
ドライバーの高齢化が進み、担い手を増やすことが喫緊の課題です。浅井会長ご自身は16年間続けてこられましたが、地域に住む大勢の人と知り合えたことがとてもよかったとのことです。お知り合いやご家族で運転がお好きで、地域に役立ちたいというお気持ちの方は、年に数回実施されている福祉有償運送の講習会を受けて活動に参加されてはいかがでしょうか。利用する側、提供する側のどちらにしてもこのようなサービスがあることを知っておくと地域のつながりも増えると感じました。(YT)