4月のこれから塾ご報告
[2026年04月09日(Thu)]
4月7日(火)のこれから塾は、有料老人ホーム入居紹介事業を展開するシニアハウスコムの小島勇人マネージャーと玉内和志コーディネーターが講師となり、高齢期の住まいの種類と実際についてお話しいただきました。参加者は19人とスタッフ8人、合わせて27名でした。シニアハウスコムには2025年1年間に約1,000件の相談があり、施設探しのきっかけは、認知症によるものと、認知症が原因で骨折・肺炎などで入院し退院後自宅に戻るのが困難になったケースが大多数とのことです。相談者は、本人の家族が一番多く、ついで本人・兄弟の順です。施設入居時の平均年齢は、84.5歳でした。
高齢者の住まいについて、自宅以外の次の5種類について、その違いや特徴についての説明がありました。@シニア向け賃貸住宅、Aサービス付き高齢者向け住宅、B住宅型有料老人ホーム、Cホスピス型有料老人ホーム、D介護付有料老人ホームです。@からCの住まいで介護保険のサービスを受ける場合は、居宅介護支援事業所のケアマネージャーにケアプランの作成を依頼して訪問介護や訪問看護を手配します。Dについては、施設内にケアマネージャー、介護士、看護師が常駐し、食事・生活支援・レクリエーション・リハビリを提供します。
東京都内及び隣接県を対象範囲とした介護付き有料老人ホームの6段階の料金相場では、練馬区は高い順で上から3番目で、入居金800万〜1,000万円だと月額25万〜30万円、入居金なしだと月額35万〜45万円です。それを踏まえて入居相談の事例が紹介されました。
練馬区在住の80代一人暮らしの方は、近くに長男夫婦が住み将来的な資金援助も可能という状況で、月額25万円の予算では無理だった同区内の施設に自宅を売却して入居できました。同じく練馬区在住の80代一人暮らしの方は、賃貸住宅に住み親族と疎遠で身元保証人がいない状況で、月額25万円の予算で同区内の施設を探しましたが見つからず、埼玉県のNPO法人が運営する月額20万円の住宅型有料老人ホームに入居しました。
NPO法人とその契約している寺が身元保証と納骨を引き受けてくれたそうです。中野区在住で夫はがん末期の90代、妻は糖尿病の80代というご夫婦は、同区内の同じ施設でそれぞれ緩和ケアとリハビリを希望しましたが、費用を考慮しつつそれぞれの希望を最大限に可能にするため、夫は練馬区のホスピス型有料老人ホームに月額20万円で、妻は予算で足りない分を親族が出し合うことで、中野区の介護付き有料老人ホームに月額40万円で入居しました。
料金が比較的高いということは、清掃や洗濯などを行うスタッフを雇うことで介護職員の肉体的、精神的負担が減り、介護サービスに集中できます。介護職員の心の余裕が施設料金に映し出されているというのが講師のご意見でした。今後ますます不透明な世の中になっていく中、残念ながら施設料金が安くなる見通しは難しいようです。誰もが我がことと思って、終の棲家について考えるきっかけになればと切に思いました。(佐藤)

