来年度6月、倉敷に「市民活動センター」が設置される。
今市議会で、市長の答弁により明確になった。
質問者は時尾議員。
で、新聞に出ていて、びっくりだ!
形態は、市の直営。
場所は、平成17度年におかやま国体が行われた際に
準備室であり窓口になった、現「らいふサポート倉敷」という建物。
大きなくくりでいうと市役所の敷地内にある。
国体修了後には、そこを是非「市民活動支援センターに!」という話も
話題になり、要望にもなっていたのは確かである。
今は少し気持ちの整理もついて
センターが出来るのなら、今後のあり方や運営も含めて
よりいい方向へ持っていけるようにしていく
ことを第一に考えていくことを優先させようと思っている。
けど、最初この記事を見たとき
「なんで??」
「この時期に??」
「なんでできるん??」
「何で市が勝手につくるん??」
「市民活動の拠点をお上がつくってどうするん?」
「市民が関わりながらつくっていくもんでしょうがよっ」
しかもっ
昨年度は
「協働の指針づくり」が行われ、そこでは
市民公募やコミュニティ関係、NPO関係者、行政など
立場の違う人たちが侃々諤々やりながら
協働で協働の指針づくりを行ってきたという経緯がある。
その指針の中には
拠点であるセンターの設置と協働のルールである条例作りが盛り込まれていた。
けど、センター設置も条例づくりも市民やNPO関係者が行政とともに
創り上げていくものと思っていたし
そうなって欲しいと思っていた。
プロセスの中で
関係が出来ていくし
共に育つ場になるし
何よりも関わることで
「自分たちの」拠点であり「自分たちでつくった」ルールと
なっていくことを期待していたから。
お上がつくって(市民に)与えられたんじゃ意味を成さないでしょ。
私が、昨年、視察に行かせていただいた
京都市市民活動支援センターは
センター設置に当たって
審議会を設け、その中には、市民、NPO関係者、行政、有識者などのメンバーで
構成され、そこでの意見がセンターに反映された部分もあると言われていたので
倉敷もそうなればいいなぁと思っていたのだ。
こんなつくられ方納得いかん!
やめさせる!
と
ひとり考えていた。
さて、どこにどう言いにいけばいいんだろ?
まちづくりのメーリングリストに
「こんなつくられ方でいいんかっ」と
投げてみようかとも思った。
つくられ方に関しての議論もなく進んでいくのはどうかとも思ったから。
だけど、
丁度のタイミングで
岡山NPOセンターの副代表理事と話をするコトが出来て
ちょっと振り返ってみた。
というか
うまく丸め込まれてしまったのですが。
このつくられ方ではどうなん!という視点で捉えるのは
「活動家(運動家)の考え方」だと。
私はそうなんだな、自覚無かったけど。
事業家という視点で捉えると
センターが出来るのならば
それはそれで
以降、そこにどう関わりながら
そこに必要な機能を加算させていくか
そうやっていかに活動できる状況をつくっていくか
使う側に立っての視点をどう入れ込んでいくか
という風になるのだそうだ。
使いたい側にとっては
誰がつくろうが
構わなくて
使えればいいということになる。
それでえんか!と私は思うけど。
使う側という視点だけじゃ、どうなんよ。
市民活動する人を、お客さんにしてどうするん?
一緒に行動する人にしていくのは役割じゃないのか?
でもま、現実は
事業を行っていく方が楽しいし、そういう人の方が多いようだ。
活動家(運動家)の視点で「あり方」とか
「プロセスに関わる」ということには
あまり重きをおかれずに進むことが現実あって
活動(運動)が広がりを成さないのも
それらが要因のひとつかもしれない。
なんとなく
納得(させられちゃいました)。
以前は
センターのつくられ方が議論になった時代もあったようだけど
できるというところに関わるというか
出来ないと何もないところで議論しても、という方向かな、今は。
だそうだ。
この副代表は
つくられ方に対して
課題はあるという認識はあったので
ちょっとは救われたけど。
「出来ることは喜ばしい」とまちづくりのメーリングリストに
流していた某理事さんはどうなのかな??
と疑問は残したままだ。
「課題はある」
この時期にこのつくられ方
役所の方も何かあったんだろう、とも言えるんだよね。
そこをつつくのは
得策ではない、と、副代表理事。
役所事情も分かるけどさ(^^;)。
けど
「課題はある」
「それをどこにどうもっていったらいいんだよ!」
ある程度は
この理事さんに教えてもらったけどね。
いずれ、必要なときに
必要な場で
発言していくしかないな。
「市民活動センター」が出来るのであって
「市民活動
支援センター」ではない。
ハコ(建物)・・ハードはできるけど
ソフト・・(支援)はないのだ。
ま、市民活動推進課が事業は行っては行くのでしょうが。
行政が出来ることは、器の提供なんでしょうね。
ホントに、倉敷にとって必要な
活動支援ができるように
その器の見直しと
その中に入れる中味をつくっていけるように
やっていかないとね。
p.s. もうひとりの岡山NPOセンターの副代表理事さんからも
実践の中で体得された
活動家(運動家) と 事業家 の 話を
是非伺いたいと思っている。
何だか、詳しく教えてくださるよと
この日話をした副代表理事さんがそう言われていたので。
どうぞ、よろしくお願いします〜(^_^)v。