菰野町ボランティア連絡協議会・企画行事 [2015年12月14日(Mon)]
毎年、ボランティア連絡協議会で会員相互の親睦、研修を兼ねていろいろな行事を行なっています。 ちなみに、昨年は全国ボランティアフェスティバルぎふへと参加しました。 今年は50名の参加者で、愛知県へと向かいました。 最初に視察研修として伺ったのが、愛知県長久手市にある介助犬総合訓練センター 〜シンシアの丘〜。 「シンシアの丘」で、介助犬についてのお話を伺い、訓練センター内の様子、介助犬のデモンストレーションなどを見学させていただきました。 今回、社会福祉法人日本介助犬協会の事務局長・蜷謳カよりご講義を聞くことができました。 皆さんは、2002年に施行された身体障害者補助犬法をご存知でしょうか? 補助犬とは、「盲導犬」、「聴導犬」、「介助犬」のことを指し、それぞれ視覚障がい、聴覚障がい、身体障がいの方を支える犬ですが、肢体不自由の方が1,760,000人みえるのに対して、「介助犬」の実働数が74と低いのが現状だそうです。 実際には、介助犬の問題ではなく、障がい者がもっと社会参加できるような社会が求められているのに対し、まだまだ理解が進んでいないことも要因であるとのことです。 また、身体に障がいのある方が介助犬ユーザーになることで、できないことをしてもらうばかりでなく、自分が飼い主となり責任を伴うことで、障がい者自身を強くさせること、生きることへの力にもつながるそうです。 そんなお話を聞き、あらためて介助犬の素晴らしさ、そして大切さを窺い知ることができました。 また、介助犬がどのように人の支えとなるのか、実際にデモンストレーションを見せていただくこともできました。 特に、車いすに乗った方は床に落とした物を取ることができないことが、その方にとっては非常事態となることがあります。 例えば、家の鍵や、連絡手段の要となる携帯電話を落としてしまった場合など。 介助犬が落とした物を実際に拾ったり、故意に見えないところに携帯電話を置いておいても探して持ってきたりする場面は、ただただ驚きです。 介助犬総合訓練センターの中も見学させていただきました。 介助犬を利用したい障がい者の方が、実際に一緒に訓練する部屋は、お風呂やトイレもバリアフリー化されており、介助犬ユーザーとなる方が介助犬について学ぶことができるようになっていました。 飼育舎では、介助犬がいますが、見知らぬ私たちを見てもおとなしくしています。 同じ部屋に猫も一緒に飼われており、猫を見ても静かでいられることも介助犬に求められる適性だそうです。 センター内にはこんな自販機もありましたよ。 自販機の売上の一部が日本介助犬協会へ寄付される自販機です。 非常に目につき、且つ自分の飲みたいもので貢献できる良い仕組みです。 ちなみに、設置していただける場所を募集されているとのことです。 介助犬のためになる良い仕組み(その2)。 介助犬協会のグッズを購入することで、支援も可能です。 ボランティアの方も応援! 早速、介助犬のマスコットをバッグに取り付けていただいていました。 目につくところに可愛らしいキャラクターがあることで、話のきっかけとなり、もっと多くの人に介助犬について知っていただけますね。 介助犬総合訓練センター 〜シンシアの丘〜 は、日本での介助犬の育成普及に努め、多くの障がい者の方が自立し、社会参加できるよう尽力されています。 介助犬育成のためにご寄付も募ってみえますので、ぜひ皆さまの温かいご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。 定期的に一般の方への見学会も実施されてみえますので、ぜひご覧になっていただければ幸いです。 視察研修後は、皆さんで昼食を。 おいしい食事に皆さんも舌鼓を打ち、楽しい会話で弾みました。 午後からは、名古屋市にあるトヨタ産業技術記念館へ訪れました。 「大人の社会見学」といった雰囲気で、皆さんも大変勉強になったとおっしゃってくださいました。 また、ご家族やご友人と再訪していただけるといいですね。 ボランティア連絡協議会の皆さん、ありがとうございました! |