(この日記を書いたのは後日だけど、9/16に保存します。)
私が行った9/16の美川町には、台風14号で被害を受けた美川の人たちに対して、「何かしたい」という気持ちにつき動かされた人が集まっていた。それは、行ってみないと実感できないことだった。
ある人は遠くから親子でかけつけ、その日災害ボランティアとして救援活動をした。
ある人はボランティアの人を送迎しながら、初めて美川町に来た人の不安を取り除いていた。
ある人は本部で情報収集とメディア対応。
ある人は運び出されたゴミを回収して回っていた。
ある人は炊き出しのあたたかいご飯を被災者のみなさんに届けていた。
その日初めて出会った人たち8人でチームになり、ボランティアセンターから現場へ救援活動に行く。
担当のお家に行き、私の家がこんな風になったら、きっと「途方に暮れる」と思った。こんなにおだやかな錦川が、10日前に氾濫したなんて。ここまで水位があったということは、道路も民家もみんな、このまちが川になっていたということか。唖然とした。
でも、お伺いした家々のおじいちゃん、おばあちゃんは明るかった。
泥をかぶって何が何やらわからないが、きっとどれも思い出の品。「捨てて」と言われても、一体何を捨てたらいいか戸惑う私たちに「いいんよこれも、これも」と笑顔で答え、受け止めてくださった。そして作業中、家族との思い出話をしてくださった。
「この床を全部はがしてほしい」と、あるだけの道具を持ってきて、静かに笑って任せてくださった。あの部屋で、どれだけ楽しい日々を過ごされてきたことだろう。
しかし本当に、私の会った美川の人は、みんな明るかった。それはどうしてだったんだろう?災害から10日、嘆く時期は過ぎていたのだろうか?人のたくましさを知った。
災害ボランティアの「何かしたい」「役に立てれば」の気持ちは、人をつなぎ、今日から明日へとつながれ、今日終わらなかった作業も次の日のボランティアが引き継いで、バトンが受け渡されていく。そうして復興の日々は続くのだ。
これから私ができること。ボランティアセンターへの支援金や被災者のみなさんへの義援金が、今の私が出来ることか?