60歳になって少なからず不安を覚えるのが胃と大腸です。先日顔が異状にむくんだのを機に検査を受けることにしました。
胃の内視鏡は以前やったことがあるので、その痛みは想像できました。やっぱり痛かった。後で喉に血がついているのを見ると医者が下手なのではないかと不安になります。検査後丁寧に説明を受けるとさらに不安になります。ちょっとおかしいところが2箇所あります、と云われ「いよいよか?」と思いました。細胞の検査結果は大腸と一緒。
大腸は長年あまり良い便が出ていないのでどうなるのか興味がありました。60年使ってきたのだから1つや2つのポリープはあるだろう・・・。
月末にかけていろいろ用事が集中してきました。盛人大学でエコピースについて2時間担当。それに大事な友人が引越しをするので愚道号で助っ人しなければなりません。前日だから病院から渡された食事を昼食から摂らなければならず、デイサービスのお年寄りがつくってくれた千羽鶴をいただきに行き、久しぶりにオカリナで歌を歌いました。ここは失敗しても全然オッケーだから救われます。
友人の引越しはいろいろ抱えている女(ひと)でなかなか進んでいませんでした。応援の方が夕方来てくれて何とかなりそうで、私が盛人大学を終わらせた夜の9時すぎから積み込みとなりました。応援に来てくれた友人の家を仮の住いとするそうで、いろいろいろいろで終わったのが夜中の1時すぎでした。
風呂に入る元気もなく寝てしまいました。夜明けに昨日飲んだ軽い下剤でお腹が痛くなりトイレに駆け込みました。朝6時過ぎから下剤を3時間以上かけて飲まなければならず、といって早く飲もうとすると戻したくなるほど気分が悪い状態です。ゆっくり本でも読みながら、などと考えてしましたが、とてもそんな状況ではありません。洗面と洗濯をようやく済ませた頃から催し始めました。トイレは開けっ放しで出始めるととまりません。水便が容赦なくでます。お陰で下着を2枚汚してしまいました。10時すぎにようやく2リットルの下剤を飲み終わり、後は出すだけで12時にはほぼ透明になってきました。
そうだ1つでもポリープがあれば入院だからその準備をしなければならず、寝巻きと着替えを準備、後見人になってもらった妻の証明証を持っていよいよでかけました。
予約の2時前に行きましたがすぐに検査室に呼ばれました。看護婦さんが親切に検査着を持って来てくれ面倒を見てくれました。胃の動きを止める注射を打たれ横になるといつのまにか先生が来ていきなりお尻に入れられてしまいました。看護婦さんがずっと声をかけてくれます。今どのへんだとかもうすぐ終わるよ、とか真ん中くらいから感覚がわからず、気づいてみると終わりでした。
振り返ってみると先生はおらず、結局先生のお言葉は一言も聞けず、安静室に寝かされました。うとうとしたかと思うとお腹がいたくなり、トイレに行きました。ガスが一杯でました。空気を入れて膨らましていたんだ。
1時間して看護婦さんが起こしにきてくれて、着替えをして先生の診察を受けることになりました。
「何で検査を受けることになったの?」
「顔がむくんだんです。」
「どこも悪くないよ」
「胃の方は?」
「胃も大丈夫」
「でも便が3回もでるんです。」
「そのくらい普通だから」
「そうですか。ありがとうございました。」
拍子抜けの大腸内視鏡検査でした。
そのあと何もする気にならず家で引きこもっております。
すべてはあしたから・・・。