今回のテーマは「あいまいな喪失」日本では最先端の学習です。
講師:中島聡美 先生(精神科医)
(独)国立精神・神経医療研究センター
精神保健研究所成人精神保健研究部
犯罪被害者等支援研究室長
研究者はミネソタ大学名誉教授ポーリン・ボス(女性)先生で、ちょうど12月はポーリン先生が日本にいらしていて、東北で講演をされているとのお話でした。

《あいまいな喪失の2つのタイプ》
●「さよなら」のない別れ
心理的には存在しているが身体的には存在していない状態
(例:行方不明・遺体がない・逃亡・疾走)
●別れのない「さよなら」
身体的には存在しているのに、心理的には存在していない
(例:認知症・アルコール・頭部外傷・意識不明)

【対処の方針】
・自分なりに喪失をとらえる
・人生のコントロール感を和らげる
・アイディンティティを再構築する
・両価的な感情をノーマライズする
・AでありBでもあるという考え方
・新しい愛着の形をみつける
・希望を見出す
対処の方針は、書き出してみても、先生の説明がないと何が何だか分かりませんね。
先生の説明を聞いても、これは専門家の力を借りながら進めていくべきだと教わるものもありましたので、今後もカウンセラーの方などを交えて学習会を進めることを考えています。


今回が第一回目の心のケア学習会でしたが、第二回、第三回とこれからも続けて欲しいと、多くの方から声を掛けていただきました。
【参加した会員さんの感想】
とても良かったです。被害者家族の集いへ参加すると、必ず介護者の心身の苦労の話が出ます。しかし、それにはどのように取り組んで良いかという試みは今日が初めてでした。当事者ばかりに気持が傾き、他の事には目を向けられなくなりがちです。家族崩壊や心の病気にかかる前に、このような「心のケア」を取り入れることで、被害者家族の救済に繋がると思います。今日、この会に参加させて頂いて元気になれました。
ご参加の皆さま、お疲れ様でした。(*^_^*)
posted by koisyoスタッフ at 20:50
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