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ネパール・ギャネンドラ国王の想い [2008年02月07日(Thu)]


笹川陽平(左)とギャネンドラ国王


日本財団笹川陽平会長は2月1日から5日までハンセン病状況を視察するためにネパールを訪れた。地方の現場を視察したあと、2006年11月以来、約1年2カ月ぶりにギャネンドラ国王に謁見した。

国王はハンセン病制圧活動についての理解が深く、「ハンセン病制圧活動は素晴らしい考えのものとに進められている。あなたのご努力に感謝する。スティグマや差別をなくすためには、病気についての正確な知識を患者の親族をはじめとして広く社会に知らしめることが重要だ」と笹川会長の活動を評価した。

現在、ネパールは4月に迫った制憲議会選挙を前に国内の治安が悪化している。選挙活動を妨害する過激派による爆破事件があちこちで相次ぐ。このような状況に国王は、「前回会った時よりも多くの変化がこの国では起こっていることにお気づきかと思う」と率直な意見を述べ始めた。制憲議会選挙についても「選挙は自由、公正、平和かつ安全に行われなければならない。そうすれば多くの国民は正しい選択をするだろう」と王制存続の是非については国民が選択するべきだと述べた。

ギャネンドラ国王は2006年4月の政変以来、公の場に姿を見せず沈黙を保ってきた。しかし、我々に同行した日本人記者に対し、国王自らが率先して質問に応じた。2006年以来、外国のメディアに政治問題について考えを表明したのは初めてのことだ。

ギャネンドラ国王発言要旨(2月4日)

暫定政権(与党6党とネパール共産党毛沢東主義派で構成される)は2007年末に、王制を廃止することで合意し、暫定憲法に「共和制」の移行を明記した。だが、これは大多数の国民の声を反映していない。政党の指導者だけで体制を決めてしまうのは民主的でない。私は国民が主権を持つことを奨励してきた。自由で公正で平和で安全な選挙が行われるなら、大多数の国民が王制を選ぶだろう。そういう国民の意思が反映される選挙でなければならない。民主主義は村落の単位や草の根レベルから強化されるべきだ。全ての力が民主化されることを望む。
国民の大多数が声をあげる機会を持たず、選択をする自由を持たないという。カトマンズだけがネパールではない。丘陵地帯や山岳地帯に住む人やタライ地方の人々の声が反映されていない。残念ながら今の(暫定政権下での)ネパールは全てがうまく行っているわけではないと聞く。特に法が守られず、秩序が乱れているとも聞いている。昔のネパールは平和で緊張のない社会だった。現在の状況は憂慮するものだ。
暫定政府の指導者の中にはネパールの文化的、社会的、伝統的な価値に反する行動をとっているものがいる。多くの国民はやがてこれらの事実が正しいことなのかどうか認識するだろう。
国際社会はこのような状況に沈黙している。特にメディアは町にでて、国民が何を思っているかを直接聞いて欲しい。もっと一般のネパール人と話をするべきだ。そういうことを国際社会が見聞して欲しい。

*動画はコチラ↓




(英文記事はコチラ
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ブックマークに追加する Posted by 日本財団 広報チーム at 09:59 | 国際 | この記事のURL | コメント(0)
石川の廃寺が福祉・温泉施設に 地域の触れ合いの場に再生 [2008年02月07日(Thu)]


多機能温泉施設・三草二木西圓寺

廃寺になっていた石川県小松市野田町の西圓寺多機能温泉施設「三草二木西圓寺」として生まれ変わり、1月15日にオープンした。同県白山市の社会福祉法人「佛子園」(雄谷良成理事長)が日本財団などの支援で改築をした。高齢者デイケアセンターや障害者就労支援という福祉活動のほか、温泉施設は一般客にも開放され、廃寺は地域の触れ合いの場として活用されることになった。

西圓寺は1473(文明5)年開基といわれる。寺としては長い歴史があるが、現在の建物の建築年は不明。住職が04年に亡くなったあと廃寺になり、遺族から佛子園に譲渡された。昨年から建物(敷地面積1745平米、木造2階建て延べ540平米)の改築を始め、障害者が利用しやすいように段差をなくしてバリアフリー化するなど一部レイアウトも変更、地下750bから温泉も湧出、老朽化した建物が再生され、お寺の形をした複合型の福祉施設がスタートした。(写真:レトロ調のカフェカウンター)

三草二木西圓寺は、福祉面では高齢者デイケアセンターとしての10人と生活介護者6人を受け入れ、温泉と食堂は一般客にも開放した。スタッフ約40人のうち20人は就労支援のための授産施設の考えから障害者が雇用され、さらに地元野田町に住む60歳以上の住民10人が「ワークシェア」(仕事をできる範囲で分け合う)要員として働いている。

        
    
         

地元民に無料開放された温泉          評判のいい足湯

改修された本堂にはレトロ調を生かした食堂、カフェが設けられ、地域の野菜や駄菓子を売るショップもある。地元の人々の交流に使ってもらうという運営方針から、野田町の住民は無料で温泉を利用することができる。45・5度の温泉は泉質もよく、長い間、関節炎で悩んでいた住民の一人は、温泉に入ってから痛みがなくなったという。(写真:触れ合いの場の食堂になった本堂)

雄谷理事長は、三草二木西圓寺のスタートに当たって「障害者と健常者の垣根を外した拠点としてだけでなく、ソーシャルインクルージョン(社会的包括)を目指してニートや引きこもり、虐待を受けた人など社会から排除された人々がだれでも利用できるような核として活用したい」と話している。
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ブックマークに追加する Posted by 日本財団 広報チーム at 09:27 | 福祉・医療 | この記事のURL | コメント(0)
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