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高度専門教育に対応する手話通訳者を 先進地・米国へ視察団 [2008年01月07日(Mon)]


米国国立ろう工科大学の通訳者養成プログラムのレクチャーを受ける視察団

聴覚に障害があっても、高度な教育を受けることができる――。そうした社会を実現するために、専門的な手話通訳者の養成が模索されている。日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)は昨年12月、この分野では世界の先端を行く米国ロチェスター工科大学へ視察団を派遣、手話通訳者養成課程の実際を見て回った。そこでは最新のテクノロージーを活用するなど、さまざまなノウハウが蓄積されていた。

聴覚障害者にとって、大学や大学院で専門領域を学ぼうとする時、授業を聴き取れないことが決定的なハンディキャップとなる。たとえ大学側が手話通訳やノート筆記者の同席に理解を示したとしても、通訳者自身が専門性の高い授業内容を適切に翻訳できなければ、学生が授業を理解することは困難だからだ。日本ではそうした専門手話通訳者の養成はほとんど進んでいないのが現実だ。

米国は聴覚障害学生がいる全ての大学で、手話などによって学生への情報提供を保障することが義務付けられている。各大学はカウンセラーを置いて障害のある学生に対応しており、専門的な手話通訳は社会的に認知され、職業として自立した存在となっている。ロチェスター工科大学はそうした手話通訳者の養成コースを持ち、学内には「国立ろう工科大学」も併設されて1000人の聴覚障害者が在籍している。

視察団は、聴覚・視覚障害者のための国立大学である筑波技術大学をはじめ、国内4大学の障害学生支援職員や研究者、手話通訳者ら10人で結成され、1週間の日程で国立ろう工科大学などを訪問した。一行は専門職としての手話通訳が成立する社会構造や、学生の職業教育のカリキュラムなど具体的なレクチャーを受けた。またニューヨーク州ロチェスターに本社がある、全米で通訳サービスを展開している民間の会社も訪問、そのシステムの運用実態も見学した。
(写真:全米で手話通訳サービスを提供する企業を訪問)

視察に参加した筑波技術大学障害者高等教育研究支援センターの白澤麻弓さんは「日本ではコミュニティの中での手話通訳者はしっかりと定着してきていますが、高等教育に対応できる通訳者の養成は決定的に遅れていることを痛感させられました。しかしこうした視察を通じ米国での先進的動向が紹介され、日本の大学にも取り入れられつつあることは希望を感じます」と話している。

聴覚障害者にも高等教育の環境を整えようとする国際大学ネットワーク(Postsecondary Education Network International=PEN-International)が2001年、米国国立ろう工科大学を中心に結成され、日本の筑波技術大学のほか中国、ロシア、フィリピン、タイ、チェコ、韓国の大学や団体が参加している。日本財団はPEPNet-Japanの設立に関わるとともに、PEN-Internationalへの支援を継続している。(写真:聴覚障害者教育で先駆的役割を果たす米ロチェスター工科大学)

筑波技術大学が運営するPEPNet-Japanは、今後とも先進地視察を継続するとともに、今年は米国から専門家を招き、日本の大学などで聴覚障害者のための通訳活動を試みる計画だ。そして米国が40年かけて蓄積してきた聴覚障害者の高等教育ノウハウを導入し、日本社会に定着させていくことを目指している。

(英文記事はコチラ
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ブックマークに追加する Posted by 日本財団 広報チーム at 10:12 | 国際 | この記事のURL | コメント(0)
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