福祉施設で作った菓子が好評 桐生競艇場で初販売 [2007年11月06日(Tue)]
菓子を買う家族連れ 競艇ファンに障害者がつくった菓子類を食べてもらおうと、日本財団は群馬県桐生市の桐生競艇場の「日本財団PRコーナー」で、10月21、22の両日、地元の福祉団体と協力して「授産品販売」を実施した。用意した菓子パンが完売するなど、授産品販売会は好評で、11月には岡山県・児島競艇場でも7月に続いて障害者の授産品販売コーナーがつくられる。 (写真:桐生競艇場・ホームページより) 競艇場での障害者の授産品販売は、販路の拡大やネットワークづくりの一環として試験的に実施している。今回、桐生競艇場に初めて出店したのは前橋市の社会福祉法人すてっぷの通所授産施設「社会就労センターぴいす」と、同市の社会福祉法人しののめ会の通所授産施設「とも」。「ぴいす」は菓子パン(メロンパンやカレーパンなど多種類)、「とも」はチーズケーキやまんじゅう、かりんとう、プリンなどの商品を競艇場の南ウィングインフォーメーションの日本財団PRブース内に並べた。 (写真:販売光景) ブースには、地元福祉団体への助成など幅広い公益活動をしている日本財団のPRパネルのほかに長テーブル2つの上に障害者がつくった授産品が置かれた。販売には男性の障害者一人も加わった。競艇ファンもこの臨時のコーナーにすぐに気がつき、家族連れに人気を集め、21日に用意したパン180個は完売した。客の一人は「競艇は公営なので、ほかでもこのような形で福祉との連携をアピールしたらいいのではないか」と話していた。 (写真:並べられ菓子やパン) 児島競艇場の授産品販売は11月10日(土)から15日(木)までの競艇開催に併せて行い、岡山市、倉敷市、玉野市の7福祉団体が出店する。いずれも午前9時45分から販売を開始し、売り切れ次第終了する。パンなどの菓子類、手打ちうどんやこんにゃくの唐揚げといった食品のほか、ガラス製品、雑貨、手芸品も販売する予定だ。障害者自立支援法の施行に伴い、授産施設に通う障害者の負担は重くなっている。こうした障害者の収入を増やし、負担を軽くするために施設側も販路拡大を迫られており、福祉関係者は全国の競艇場で授産品販売が行われることを希望している。 |