• もっと見る
« 2007年09月 | Main | 2007年11月»
New_facebook_blogmagazine.jpg 8f0j6k00000eugbl.jpg   ボランティア奮闘記.jpg   BLOGOSブロガー見た.jpg
Google
ブログマガジン WWW
最新記事
リンク集
カテゴリアーカイブ
最新コメント
プロフィール

日本財団広報担当さんの画像
<< 2007年10月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/koho/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/koho/index2_0.xml
旧海上要塞で消防訓練 東京湾の人工島・第二海堡 [2007年10月31日(Wed)]

消防訓練の様子

旧陸軍により「帝都防衛」の要として東京湾のほぼ真ん中に作られた巨大な要塞島、第二海堡。関東大震災で廃墟となっていたその要塞跡地は、現在、海上での船上火災を想定した消防訓練場として活用されている。第二海堡が要塞跡地から消防演習施設に生まれかわったのは1977年。以来、78年に採択された船員の訓練・資格に関する国際条約(STCW条約)に基づいた船員法で定められた、タンカー乗組員の消防講習を実施する役割を担ってきた。その後、日本財団の支援によってリニューアルを重ね、1998年の全面リニューアルで、世界でも有数な総合消防演習施設となった。(写真:消防演習場として活用されている第二海堡)

第二海堡で消防訓練を実施しているのは、全国で唯一の海上防災訓練機関である独立行政法人・海上災害防止センター防災訓練所(横須賀市)。基礎的な消火訓練を行う1日コースからコンビナート火災に対する指揮者向けの5日間コースまで、目的に合わせ多彩な訓練コースが用意されている。燃焼や消化に関する理論や消化戦略の立案といった座学に加え、機関室や油貯蔵タンクの大規模火災に対する実践的な消化訓練など実技研修も行われる。(写真:横須賀市にある海上災害防止センター)

訓練は連日行われ、先日訪問した際には、出光など石油コンビナート関係職員や船舶乗組員、静岡市や市原市の消防隊員ら約20名が訓練を受けていた。訓練生は、教官の指導のもと、チーム内での役割を確認しながら、大規模火災の消火活動を実践。燃え上がる炎の熱気と目を刺すような大量の煙を前にしながら、消火方法のポイントを体で覚えていた。指導に当たる海上災害防止センターの田中遊主任教官は「消火活動は座学で学ぶより実践を繰り返すことが一番。近隣住民に対する配慮から、陸上で大規模な消化訓練は実施しにくく、第二海堡は貴重な実習の場となっている」と語った。(写真:消防演習中の訓練生)

近年、船舶の火災海難事故は年間100件強で、そのうち、貨物船事故は10数件、タンカー事故は3,4件である。なかには犠牲者が出た事故もあり、流出油による大規模な海洋汚染にもつながる。第二海堡での消防訓練は、そういった海上災害を最小限に抑えるための人材育成を担っている。
このエントリーをはてなブックマークに追加
ブックマークに追加する Posted by 日本財団 広報チーム at 09:48 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
| 次へ