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ラーメン店快進撃 半田の授産施設「アートスクウェア」 [2007年07月24日(Tue)]


人気のラーメン店「中華茶房うんぷう」


愛知県半田市を拠点に知的障害者の就労支援をしている社会福祉法人「むそう」の元気な活動が注目されている。通所授産施設「アートスクウェア」を拠点に、「中華茶房」「喫茶」「仕出し弁当」「アジア雑貨店」「養鶏場」「椎茸栽培」などの事業所と、ホームヘルプやグループホームの運営を行っている若いグループだ。なかでも激戦のラーメンは、味が評判を呼んで採算ベースに乗った。

通所者は現在33人。多人数で画一的な作業を行う旧来型の授産方式は、通所者が自分に合った仕事を選択することが難しいことから、「むそう」では必然的に小規模地域分散型というスタイルが生まれた。地域全体が芸術空間(アートスクウェア)という考え方で、事業所は「自転車で移動できる範囲」に分散、職員23人が各分野の専門家の知恵を借りながら通所者と経営に勤めている。
(写真:地域分散型事業の拠点「アートスクウェア」)

授産施設でのラーメン店経営は、競争が激しいことから取り組みが難しいといわれるが、通所者の「取り組みたいメニュー」のトップだったことから挑戦することに。名古屋の中華店が開発してくれた特製スープを、プロのシェフの指導でみんなが力を合わせてヒットメニューに育てた。「黒豚ラーメンとサラダのランチメニュー 800円」は大人気だ。
(写真:提携先の鹿児島産肉を使った黒豚ラーメン)


「むそう」は、理事長の戸枝陽基さんが1999年に設立したNPO法人「ふわり」が前身。4年後に国の「支援費制度」が生まれたことを契機に社会福祉法人を立ち上げた。@障害者に生きがいある社会参加A家族の心豊かな生活B障害者と共に生きる街づくり――を活動目標に掲げ、通所授産事業と取り組み始めた。日本財団はこうした活動が半田地域の障害者就労支援になるとして、養鶏場の施設改善を助成している。
(写真:改修整備された「たまごハウスぴよぴよ」)

福祉や介護の現場では、待遇の厳しさから人材の流出が問題になっているが、「むそう」は全国水準を超える処遇を維持しており、優秀な人材確保に繋がっている。職員の平均年齢は27歳。若い人材を確保できていることには秘密がある。半田市内などにキャンパスを展開する日本福祉大学と研修などで連携し、学生の就職先になっているからだ。戸枝理事長や「アートスクウェア」の加藤恵施設長も卒業生だ。

「むそう」は「通所者にとって、働いた成果が施設利用料以上でなければならない」という考えに立って事業計画を立てている。通所者に施設利用費の負担を求めることで批判がある「障害者自立支援法」について戸枝理事長は「規制緩和もあり、むしろ運営の幅が広がった。きちんと給与が支払えるように努力することがわれわれの務めです」と語っている。
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ブックマークに追加する Posted by 日本財団 広報チーム at 08:58 | 福祉・医療 | この記事のURL | コメント(0)
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