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ありがとうの喫茶店オープン 地域の憩いの場・諫早のタック [2009年12月22日(Tue)]


店内で働く利用者

長崎県諫早市・町の中心にある栄町アーケードは飲食店、洋裁店、美容院、時計店などが多くの店舗が軒を連ねている。その一角で「軽食喫茶&回転焼き」と書かれたピンク色の大きい看板がひと際目立つ。NPO法人マンボウの会(庄司裕子会長)が障害者就労移行施設として運営する喫茶店『タック』だ。ノルウェー語で「ありがとう」という意味のこの店は、障害者が地域の中で普通に生活し、働きたいという願いを実現するために、今年9月初旬にオープンしたばかり。店内をのぞくと、昼の定食の仕込み中で、スタッフや利用者が慌ただしく動き回っている。
喫茶店の意義を語る庄司さん

マンボウの会は親の会によって結成され、2006年にNPO法人として登録し、今年で設立16年目を迎える。2008年には日本財団の支援を受け、パンの出張販売のための車両を整備した。現在、病院や地元企業など市内の約10ヵ所で訪問販売を行い、販路も徐々に拡大している。

店内の様子

代表の庄司さんは重度心身障害者施設で20年以上働いてきた経験を持ち、明るく、親しみやすい雰囲気で、利用者や外部の関係者からの信頼も厚い。同会では、働きたいというすべての障害者を受け入れており、現在の利用者は約20人。他の施設で受け入れを断られた人がタックの門を叩くことも多い。接客が苦手だった人も、ここで訓練するうちに、その楽しさに目覚めていくという。

カウンター指導の森さん

庄司さんは、「障害があるからといって最初から仕事の内容を限定しては成長には結びつかない。責任ある仕事を与えることによって、それぞれの力を引き出すことが大切」と話す。料理を運ぶホール担当の係を受け持つ利用者は、はじめのうちは、お盆を片手でバランス良くもつことさえできなかったが、1年間の地道な訓練期間を終え、笑顔で接客できるまでになった。カウンターでは指導担当の森勝利さんがコーヒーを入れている。色とりどりのコーヒーカップがぎっしり詰まった食器棚を見ながら「お客様にはお気に入りのカップで美味しく飲んでもらいたんです」と笑顔で話してくれた。

喫茶店の前ではパンも販売している

アーケード内の道路は、市役所の協力を得て歩道と車道との段差をなくすなど、車いすでもスムーズに通れるバリア・フリーな道に整えてもらった。喫茶店の休業日には、店を地域に開放し、ピアノやフラワー・アレンジメントの教室として利用してもらっている。昼時には、近隣の会社員が日替わり定食を求めて集まり『タック』は地域の憩いの場としても欠かせない存在となりつつある。(渡辺桂子)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:08 | 福祉・医療 | この記事のURL | コメント(1)
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コメント
私の生まれ育った天草市の目と鼻の先諫早の活躍は、古くから観て参りました。具体的に広報に掲載されると改めて皆様のご尽力の素晴らしさを感じ入る次第です。今後ともこのような活動にご支援をされると存じますが、心温まる活動に感謝いたします。
Posted by: 松浦四郎  at 2009年12月26日(Sat) 11:05