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【体験レポ】職員出張授業 [2009年12月19日(Sat)]



私は日本財団の専属フォトグラファー(↑写真がそう)。12月14日、良く晴れた月曜日の午後。ちょっと緊張しながら、虎の門駅近くの日本財団ビルから多摩川線の沼部駅へ向かった。大田区立東調布中学校2年生に「フォトグラファーの仕事とは」と題して出張授業をするためだ。生徒はどんな話しを聞きたいのだろう? 電車に揺られながら同行の総務グループ芳川君に「こんなんでいいかなぁ〜」などと授業内容の確認作業。時に弱気な自分が顔を出す。「大丈夫ですよ、普段見られないような写真をたくさん見られるんだから、面白いですよ」と芳川君。彼はいつも優しい。
そうだ、なぜこのような機会が訪れたかということを簡単に説明しておかなくては。
日本財団では会長、理事長と職員が意見を出し合う「語り場」を毎週行っている。そこで私は「中学校や高校で、日本財団が支援するNPO活動などを写真で紹介して世の中に様々な仕事があることを伝えたい。将来は他の職員にも参加してもらいたい」と提案した。「職員にとってもいい勉強になる。やってみなさい」と、その場で笹川会長のGOサイン。大したことを伝えられるとは思っていないが、写真を通して何か感じてもらえたら、というのが発端。意外と簡単に実現することになった。

受け入れ先の大田区立東調布中学校はキャリア教育の一環として様々な職種の人を講師に呼び、生徒に話を聞かせている。将来、仕事を選ぶ時の参考に、というのが授業の狙いだ。

さて、当日。約束の午後1時よりちょっと前に学校に到着した。校長室に案内され、他の講師の方々と挨拶を交わす。この日の講師は絵本作家、建築家、映画監督、歌手、旅行会社、と私だ。教室へ移動し、パソコンとプロジェクターのセットを済ますと、生徒がぽつぽつと集まってきた。

1時30分、「起立、礼!」の号令で授業開始。時間は30分。「こんにちは。富永夏子です」とまずは自己紹介。そしてフォトグラファーになった経緯、結婚式や高校野球の写真を撮った体験、現在、勤務する日本財団について簡単に紹介。「人々のよりよい暮らしのために日本、世界で活動する団体が日本財団」「NPO,NGOは利益を求めるためではなく、世の中を良くするための活動をする団体」と手短な説明を加えた。でもNPO,NGOと言っても生徒は知らず、どんな活動が世の中のためのものかもピンとこない様子。



そこで準備してきた写真を見せながら説明を始めた。例えばカンボジアの地雷処理を行う団体。内戦中に埋められた地雷が今も畑や空地に大量に残り、地雷と知らないまま遊具にした子どもが爆発して大ケガを負う被害が相次ぎ、団体の職員が自らの命を危険にさらして地雷撤去活動している。(↓写真は地雷処理の様子)










次いでモンゴルの大草原で遊牧民たちに置き薬の配布事業をしている団体。大草原では病気になると数日かけて病院へ行かなければならない。置き薬があれば腹痛、頭痛、発熱など症状に合わせた薬がその場で手に入る。そんな事業の意味を写真を使って説明していった。(↓写真はモンゴルの遊牧民)




あっという間に時間が過ぎ、最後は生徒からの質問タイム。「この仕事の一番の魅力は?」、「やりがいは?」、「一番必要なものは?」。矢継ぎ早の質問に「色々な場所へ行って色々な人に会えること」、「自分が撮った写真が誰かの心に、何かが伝わったら嬉しい」、「好奇心と体力」などと答えた。最後に生徒から「地雷の話が印象的。命を掛けて働いている人がいることを知りました。そして、世の中に色々な仕事があることも学びました」という嬉しいコメント(涙)。

今回は、初めてということもあって自己採点は60点。でも収穫もたくさんあった。考えたことを実現させる難しさ、人に伝えることの難しさ、準備の大切さを知った。それに女子中学生の一番人気が「嵐」だってことも!!(富永夏子)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 17:14 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
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