ネットショップ《真心絶品》 期待を集め開店イベント [2009年12月15日(Tue)]
![]() 《真心絶品》サイトトップページ インターネットの新しいショッピングサイトが11日、開店した。サイト名は《真心絶品》。ページを開くとすぐに「おすすめ商品」が一覧でき、使い勝手のいいウエブサイトがショッピングカートに案内してくれる。しかしそれだけなら、ネット上に溢れるECサイトのニューフェイスというだけのこと。自己紹介欄を読むと「全国の障害者施設で作られた製品の中から本当に優れたモノだけを厳選した、プラスαの価値をお届けします」とある。全国初の福祉施設産品セレクトショップなのだ。 |
![]() 開店イベントに臨む笹川・日本財団会長(右)と川俣・日本セルプセンター会長 《真心絶品 magokoro-zeppin》は日本財団が商標登録を申請中のブランド名。障害者の就労支援でさまざまな助成事業を展開している日本財団が、施設整備など従来の支援から一歩踏み込んで産品の質の向上と販売促進を図り、障害者の自助自立に寄与しようと立ち上げた事業だ。作業所の産品販売など、障害者の就労事業を支援しているNPO法人「日本セルプセンター」と提携してサイトを運営、日本財団とセルプセンターが持つノウハウを生かしてブランド確立を目指す。 「開店」初日の11日は、東京のJR品川駅でオープニングイベントが開催された。駅コンコースにクッキーやせんべいなどの菓子類、石けんなどバス用品、さらには木工製品など、セレクト商品が展示され、日本財団の笹川陽平会長と日本セルプセンターの川俣宗則氏会長が除幕して《真心絶品》の新ブランドサイトをお披露目した。 ![]() 多くの乗降客が足を止めた《真心絶品》コーナー(東京・品川駅) オープニングに当たり笹川会長は「福祉の作業所で作ったものだから買っていただくというのではなく、素晴らしい商品があるのだということをこのウエブサイトで広く知っていただき、作る側の励みにもなるよう取り組んで行きたい」と挨拶した。また川俣会長は「福祉関連だけの販売では限界がある。自信が持てるブランドとして、一般市場に胸を張って参加できることがうれしい」と喜びを語った。 ![]() 左から「バカ美味ぎょうざ」(ワークセンターひびき・大阪府)、 「小江戸うどん」(川越いもの子製麺・埼玉県)、「鯖へしこセット」(はこべの家・福井県) イベント広場では行き交う乗降客の多くが足を止め、試供品を手にとって興味深そうに眺め、プレゼントされたクッキーなどの味の良さに驚いていた。開店第1号にラインナップされた《絶品》は全国44施設の129品目。これらの商品は専門のプランナーやバイヤーによって品質やオリジナリティーなどが審査された品々。今後は消費者代表も加えた選考委員会を組織、厳正に審査しながら認定《絶品》を増やして行くことにしている。 全国から集まった厳選商品 ![]() 商品の在庫管理は、日本セルプセンターで集約することで送料負担が圧縮され、作業所側の作業軽減も図られている。ウエブからの注文を受けると、同センターを介して商品発送とクレジットカード決済が行われる。販路の拡大によって《真心絶品》のブランド価値が高まれば、工賃のアップだけでなく、多くの福祉作業所が絶品ブランド獲得を目指し、就労意欲を向上させて行くと期待されている。【加藤春樹】 *出品される商品やオープニングイベントの動画 |
