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カルタでふるさとが好きになる 5周年大会を目指す釧路の郷土カルタ [2009年09月30日(Wed)]


地域の名所・名物が88句に詠い込まれた「釧路ふるさとカルタ」


ふるさとの風土や偉人を歌に詠み込み、カルタの形にまとめた「郷土カルタ」は戦後間もなく、群馬県で発行された「上毛カルタ」が先駆だと言われる。いまでは全国500を超える地域で編纂されているようで、北海道釧路市の「釧路ふるさとカルタ」もその一つだ。ただ釧路の場合、他のカルタとは決定的に違う点がある。絵札が普通のカルタの2倍はあって、葉書と同じくらいの驚くべき大きさであることと、形式は「いろはカルタ」なのに、札が何と88枚もあるのだ!
釧路を語ると熱くなる田巻会長(左)と尾田事務局長

この不思議なカルタは「釧路ふるさとカルタ協会」によって制作され、平成2005年1月に発行された。仕掛けたのは田巻恒利会長と尾田浩事務局長。お二人の話によると「足掛け4年の歳月をかけて完成させた大プロジェクト」なのだという。何しろ「釧路地方の魅力を再発見し、子どもたちに長く伝えて行くために」と句を募集したところ、道外からも応募が寄せられ、3415句も集まる反響があったのだ。

カルタにも詠み込まれている釧路のシンボル「幣舞橋」

この中から句のうまさやジャンル、地域のバランスを勘案していくと、通常のカルタ同様に44枚に絞ってしまうことがいかにも難しく、とうとう88枚という異例のスタイルになったのだという。このため例えば「あ」だけで3種類ある。だから読み札を五・七・五の最後まで聞かないと、どの札を取ったらいいか分からない。その結果、句の内容がきちんと記憶されて行く、ということも狙いに含まれている。

3人チームで練習を重ね大会に臨んだ子どもたち(釧路ふるさとカルタ協会提供)

地元の絵師・荻山勝之さんが絵を描き、社会科教育研究会の先生らが簡明な解説を付けることで全絵札が完成した。協会は3000部を制作、そのうち1500部を地域の全小中学校や児童館、公民館に寄贈した。こうやって誕生した「釧路ふるさとカルタ」は、毎年3月に開催される全域カルタ大会で盛り上がる。3人一組のチームが50組ほどエントリーし、2日間の大会で熱戦を展開する。なかには子どもたちにそろいのユニホームを手作りし、声援を飛ばすお母さん応援団も出現する。

毎年3月の大会は会場いっぱいに熱戦となる(今年3月の第4回大会=釧路ふるさとカルタ協会提供)

来年3月は5周年記念大会となるため、日本財団の助成で普及活動に力を入れる。今月以降、カルタにも詠み込まれている釧路湿原や阿寒湖のエコツアーを実施、その後は特産のシシャモ料理の実習会や記念講演会を経て、来年3月6、7日の大会に突入する。この他にも7月には地元の保護司会が主催するカルタ大会が毎年開催されているし、老人会や町内会からの注文で「出前カルタ会」も引き受ける。その都度、会員40人が手分けして手伝いに走り回っている。

田巻さんと尾田さんが夢見るのは、学校でもカルタ会が開かれるという「上毛カルタ」の世界だ。大人になって釧路を離れたとしても、同郷人が出会って「あいさつは 元気な声だね くしろっ子」と、カルタで話が弾んだらどんなに楽しいだろうか。そうなるまで普及を深めたいのだが、北海道には強敵がいる。北海道独特の「下の句カルタ」だ。百人一首なのだが、読み手はいきなり下の句を読み、板に書かれた下の句札を取り合うというルールで、北海道の正月にしっかりと根付いている。

いまのところこのライバルには敵わない「ふるさとカルタ」だが、発想を替えれば「北海道の人はカルタ好き」ということになる。大会や普及活動を継続して行くことで、「釧路ふるさとカルタ」もいずれ「下の句カルタ」のように家庭に定着し、学校でも郷土を知る手がかりとして取り上げられていくだろう。そうやって釧路の子どもたちが郷土を知り、郷土を愛してくれるようになったら・・・。話がここまで来ると、仕掛人二人の目はいささか潤んできたようだった。【加藤春樹】
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:28 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
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