参加医院850超える “歯の妖精”プロジェクト [2009年09月24日(Thu)]
日本歯科医師会(大久保満男会長)の協賛で日本財団が進める歯科撤去物リサイクル事業「Tooth Fairy」(歯の妖精)プロジェクトに協力する歯科医院、病院がこのほど850を超えた。リサイクルで得られる資金は東南アジアでの小学校建設や小児がん患者支援に向けた病院建設などに当てられる予定。皮切りの事業として年内にもミャンマーに第1号の小学校が着工される見通しとなった。(写真:参加を呼び掛けるポスター)
日歯と日本財団では今年6月の事業開始後、両団体の広報紙や公式サイト、雑誌広告、ポスターなどを通じて歯科医師や患者に事業に対する理解と協力を求めてきた。この結果、9月中旬までに851の歯科医院のほか、社会福祉法人恩賜財団済生会の2病院など計4病院から参加の意向が表明された。 |
ポスターが貼られた院内 現在、日歯の会員は約6万8千人。広報紙などを通じプロジェクトの存在がようやく知られるようになった段階。こうした中で愛知県の東海市歯科医師会、岐阜県の山県歯科医師会、佐賀県の小城・多久歯科医師会は会としてプロジェクトに賛同し参加することになった。このうち山県歯科医師会の旭律雄医師は「歯科医師の立場で地域ぐるみの健康強化運動を展開している。プロジェクトを通じて、こうした形の社会貢献をしていることも広く訴えていきたい」と語っている。 事業では参加申し込みをした歯科医師宛てに院内掲示用のポスターと回収ボックスを送付、医師の連絡を受けて日本財団が宅配便で歯科撤去物を引き取り保管、一定量が集まった段階で換金(リサイクル)する。5月5日付日歯広報に掲載された大久保会長と日本財団・笹川陽平会長の対談では得られた資金を東南アジアでの小学校建設、国内での小児がん患者病院の建設に当てる方向が確認されている。(写真:回収用ケース) 保管量が一定量に達するとみられる今秋にも、日歯関係者の立会いで最初の換金手続きを行い、初の事業としてミャンマーでの小学校建設が決定される見通し。(宮崎正) *プロジェクトに関する問い合わせは日本財団TOOTH FAIRYチーム (電話0120-24-2471 Eメール:cc@ps.nippon-foundation.or.jp)まで |