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市民がつくる世界大会 ヨット選手権でにぎわう唐津 [2009年08月10日(Mon)]


動画:ヨット世界大会 in 佐賀県唐津(2:09秒)

佐賀県唐津市の唐津湾で続けられているレーザーラジアルヨット世界選手権は、今日10日、男子とユースの決勝シリーズ最終レースが行われ、17日間の全日程を終了、閉幕する。大会には42の国と地域から289選手が出場、唐津市二タ子の佐賀県ヨットハーバーをベースに、唐津湾高島沖のコースで熱戦を展開した。「市民がつくる」と銘打った大会で、大勢の市民ボランティアが大会運営を手助けし、陸上では選手たちとの和やかな交流が続いた。
唐津湾で世界の一流選手が技を競った世界選手権(2日女子決勝シリーズ)

ヨットの「レーザーラジアル(Laser Radial)級」は、オリンピック種目であるレーザー級ヨットの、マストと帆を小型にした一人乗り規格。体重が70キロ以下のジュニアや女性でも乗りこなすことができることから急速に普及が進み、北京オリンピックでは女子が独立した正式種目になった。選手権開催には統一規格の艇を準備することが条件となるため、唐津大会は日本財団がバックアップ、100艇の新規ヨットがそろえられた。

瞬時の体重移動で風をつかむレーザーラジアルヨット

大会は前段の9日間が「女子大会」、後半が「男子・ユース大会」の日程で、唐津湾の約10キロの周回コースで1日2レースが行われ、それぞれ予選・決勝の計12レースで総合タイムを競った。すでに閉幕した女子大会は、30の国と地域から87人がエントリー、北京五輪の金、銅メダリストも出場する世界の一流選手によるハイレベルの戦いとなった。

唐津城を望む佐賀県ヨットハーバー。有数のヨット適地だ

2日に行われた女子決勝の最終12レースは、曇天で北北東の風15〜18ノットで、コースには三角波が立つコンディションだった。湾内沖合に一線に並んだ選手たちは、遥か前方に投げ込まれたオレンジ色のブイを目指しスタート、身体を海面すれすれに反らすなどして風をつかみ、先頭を競った。

白いヨットの集団は、うねる海面を舞う蝶のように帆が重なり、離れ、波に隠れるなどしてみるみる差が開き、次のブイめがけターンして行く。その周囲をコーチたちのボートが疾走し、少し離れて停泊する観戦艇は市民たちでいっぱいだ。

12レースのうち10レースのタイムが合計され、女子はフィンランドのサリ・ムルターラ選手が優勝した。日本選手はいずれも上位のゴールドクラスには残れなかったものの、田畑和歌子選手がシルバークラス4位をつかんだ。レース終了後、唐津近代図書館前の広場で行われた表彰式は、選手たちを大勢の市民が囲み、健闘ぶりに拍手を贈った。

市民広場で女子大会の表彰式。多くの市民が拍手を贈った

女子大会の期間中、唐津地方は天候に恵まれず、雨まじりの厳しいレースも見られた。唐津市民にとっては遠来の選手たちに、湾を見晴らす唐津城や、虹ノ松原の緑の縁取りという自慢のロケーションを十分に楽しんでもらえなかったことが悔やまれたようだったが、世界から集まった選手たちはいずれも逞しく、「とてもいい風で、レースを楽しめた」とコースを絶賛していた。

健闘した日本女子選手団

唐津湾は東西に広く開口している上に、高島などの島々が適度にうねりを抑え、さらにヨットに適した安定的な風が吹く地形は国内有数のヨットレース適地として知られている。高校生のクラブ活動も盛んで、アトランタオリンピックで日本ヨット界初の銀メダリストとなった重由美子さんも唐津湾育ちだ。今回の世界大会開催によって、「ヨットの街・唐津」の名が一段と世界に流布していきそうだ。「市民がつくる大会」の市民の奮闘ぶりは、後日レポートする。【加藤春樹】
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:07 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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