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移植サンゴが一斉に産卵 沖縄・阿嘉島の臨海研究所 [2009年08月07日(Fri)]

 
確認された養殖サンゴ産卵

沖縄本島から西へ40kmほど西方の海上に浮かぶ美しい島々、慶良間諸島。そのほぼ中心に位置しているのが阿嘉島だ。森林に囲まれた緑豊かな島で、人口は約300人。道を歩けば島人(しまんちゅ)が笑顔であいさつを返してくれる。この島を拠点に日本財団の支援でサンゴ環礁の保全に関する研究をしているのが、財団法人熱帯海洋研究財団の阿嘉島臨海研究所だ。1989年の設立以来スクーバーダイビングによる調査を続けており、ことし6月8日には海底でサンゴが一斉産卵した。同研究所が、2004年と2005年に卵から人工飼育したもので、移植サンゴの産卵が確認されたのは世界でも初めてという。
サンゴの養殖は、タイルなどの基盤に幼生を着生させる段階までは陸上の水槽で行い、その後海中の養殖カゴの中で育て、海底に移植する。サンゴは産卵後2日ほどで幼生となって泳ぎ始め、海底やタイルなどの基盤に着生して成長していく。島の港のすぐ近くにはサンゴ養殖用の「いけす」があり、稚サンゴ(赤ちゃんサンゴ)の付いたタイルとそれに付着する海藻を食べてくれるタカセガイとを一緒に入れて1年半ほど育てる。サンゴの種苗づくりは安定してきており、現在はウスエダミドリイシ、クシハダミドリイシをはじめ約10種類の人工増殖に成功している。(写真:研究員の谷口さん)

常駐の研究員は3人。そのうちの一人である谷口洋基さんは、大学時代は工学専攻でサンゴ研究とは無縁だったが、ゼミに現研究所の保坂三郎理事長が訪れたのをきっかけに、この世界に飛び込んだ異色の経歴を持つ。阿嘉島の研究所に赴任して12年。今では、この技術を多くの人に伝えることも使命であると感じている。ことしも産卵日に合わせてフィリピン、中国から3人の若手研究者が訪れ、谷口さんら研究員からサンゴの種苗に関する技術を学んだ。同研究所の人工飼育の技術は、水産庁で進める沖ノ鳥島のサンゴ移植計画にも採用され、大きな期待がかかる。

  

さまざまな種類のサンゴ/阿嘉島臨海研究所の建物


研究所の隣には39人が在籍する島唯一の学校(幼稚園から小・中学まで)があり、5年前からは小学3年生−6年生が谷口さんらの指導でサンゴの産卵を観察している。将来、海の守り手となる地元の子ども達に海の環境に対する意識を高めてもらうのが目的だ。最近は、地元ダイバーと協力したサンゴの保全活動も活発だ。「飛躍的な回復は見込めないが、根気強く続けることが大切だ。今後はより多くの種類のサンゴの人工増殖を目指したい」と熱く語る谷口さん。周辺海域では白化現象や、オニヒトデという天敵による被害が続いているが、研究所の地道なサンゴ再生の活動が少しずつ実を結び始めている。(渡辺桂子)

きれいな海につくられたサンゴ用のいけす
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:30 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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