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海上保安シミュレーションセンター [2007年02月21日(Wed)]

広島県呉市の海上保安大学校に併設されている「海上保安シミュレーションセンター」の訓練受講生が、このほど1000人を突破した。センターは大学校の授業とともに海上保安官再教育に活用されており、リアルな映像を駆使したシミュレーションは、従来の模型船などを使った訓練に比べ乗組員の理解を飛躍的に高め、「日本の海の危機管理」に大きな効果を発揮しつつある。

同センターは、2001年に発生した奄美大島沖の不審船銃撃事件を契機に設置された。巡視船への直接攻撃という事態に、日本の海上保安業務にはより現実的な訓練が必要だという要請が高まり、財団法人・海上保安協会が日本財団の助成を受けて建設した最新鋭施設。巡視艇の船橋(ブリッジ)2基と、教官による操作室などから構成されており、2004年9月、総工費6億9000万円で竣工した。

第1ブリッジには長さ27.5メートル、垂直視野角60度のスクリーンが併設されており、ブリッジに立つと実際の巡視艇に乗り組んでいるのとそっくりな状況が再現される。天候、風速などあらゆる自然条件が眼前に現れ、訓練生は波の状態や船の揺れを実感する。国内の港湾現状や昼間・夜間の接近船舶がスクリーンに映し出され、その位置関係が把握できるうえ、不審船を発見した場合、強制接舷もリアルに再現される。さらに船首の模擬砲塔からは銃弾も発射され、威嚇射撃の訓練ができるようになっている。こうしたシミュレーションシステムは、日本で唯一。二つのブリッジの間で逃走・追跡という実地訓練も可能で、乗組員は実際に訓練船で体験していると同じような経験を積むことができる。

海上保安庁は全国130箇所に海上保安部・保安署を配置し、400を超える巡視船、巡視艇で業務に当たっている。大学校はこれらの乗組員を対象に、順次、3日間コースで訓練を実施し、乗組員のチーム力の向上を図っていく考えだ。指導に当たっている川島雄一助教授は「訓練船や模型を使っての説明には限界があるが、シミュレーションではより危険な状況に即した模擬体験ができるため、技術向上が目に見えて向上する」と語り、同システムでの訓練に期待を寄せている。



強制接舷も模擬的に現出
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Posted by 日本財団 広報チーム at 11:33 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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