縁側で気楽に地域と融け合って 松山市郊外で進むプロジェクト [2009年05月27日(Wed)]
![]() 近在の人たちが集まって「えんがわ七夕会」(2008年7月=縁側プロジェクト提供) 愛媛県松山市の郊外で、失われつつある地域の絆を復活させようと様々な試みに取り組んでいるグループがいる。その名も「縁側プロジェクト」。近隣の人たちが気軽に立ち寄れる「縁先のような場所」を設け、身の丈に合ったイベントを通じて「お近づきになる機会」を提供して行こうという活動だ。静かな住宅地に、静かな笑顔が広がりはじめている。 |
![]() ![]() (写真:「自分の家にいるように」と、気楽にデイサービスを受けるお年寄りたち) ![]() 場所としての縁側だけでなく、プロジェクトが力を入れているのは継続的な地域交流を仕掛ける「縁側的ソフトの展開」だ。これを「心のテーブル」と名付け、四季折々のイベントを開催している。地域問題の研究者によるトーク会や老いをテーマにした演劇の夕べ、さらには七夕の庭先パーティーや地元漁師さんによる漁師料理の会など、にぎやかなプログラムが実践されている。 ![]() 組織としてはごく小規模な活動ではあるものの、官製サロンでは難しい地域との双方向性を実現していることが注目される。濃密な地縁気風が残る地域では、いったんコミュニティー活動が薄れていくと、復活させることはむしろ難しくなる。「縁側プロジェクト」は託老所を核に、ボランティアによる一方的・一時的な奉仕に留まらない、住民を巻き込んだ縁側的交流がその難問を克服しつつあり、今後の展開が楽しみである。(加藤春樹) |














