「今後も感染は確実に拡大」 新型インフルエンザで緊急報告 [2009年05月25日(Mon)]
![]() 講演する押谷教授 WHO(世界保健機関)のコンサルタントとして新型インフルエンザ対策に取り組んでいる東北大学大学院医学系研究科の押谷仁教授(微生物学)が5月20日、ジュネーブから一時帰国したのを機に東京・赤坂の日本財団ビルで「新型インフルエンザに関する緊急報告」と題し講演した。この中で押谷教授は「現在の患者検出システムには限界があり、WHOが公表している感染者数(20日現在で43カ国10650人)は実態を反映していない」とした上で、日本国内でも今後、確実に感染が拡大し小流行に終わっても10万人規模の感染者が出る可能性を指摘した。 |
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押谷教授は、鳥インフルエンザの発生を機に笹川平和財団がアジア地域での新型インフルエンザ対策強化に向けスタートさせた「新型インフルエンザによるパンデミック(大流行)対策と域内協力」事業の運営委員長を昨年10月から務めており、今回の新型インフルエンザに関してもコンサルタントとしてWHOの途上国対策の検討に参加している。
![]() さらに新型インフルエンザの病原性(毒性)に関しては一部例外を除き、ほとんどの感染者が軽症、または無症状で済んでいることから「(20世紀初頭の)スペイン風邪や鳥イフルエンザと違い病原性は低い(弱毒)」としたものの、一方で「通常の季節型インフルエンザでの死亡例はほとんどが高齢者。これに対し今回は子供や20〜50歳代の成人に死亡例が集中しており、その分、社会的意味合いも影響も大きく違う」と指摘した。 ![]() 会場には多数のメディア関係者を含め200人近くが詰め掛け、主催した笹川平和財団では事前にマスクの着用を呼び掛けるとともに、不携帯の参加者にはマスクを配布した。(宮崎正) |












