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実現可能な解決策の必要性確認 初の西アジア北アフリカ会議開く [2009年05月11日(Mon)]


動画:アハティサーリ氏講演などフォーラム(1:04秒)

西アジア・北アフリカ(WANA)地域の経済や環境、教育、社会問題などを話し合う第1回のWANA会議が4月19、20日の両日、ヨルダンのアンマンで開催された。長い間、抗争が続くこの地域で各界の知識人が国を超えて諸問題解決の糸口を協議するのが狙いで、会議では継続的に実行可能な解決策を探る必要性が確認された。今回は実現しなかったが、将来はイスラエル代表の参加も視野に入れている。
会議にはアラブ連盟加盟22ヶ国のほか、イラン、パキスタン、トルコ、フィンランド、日本、ドイツなど30ヵ国の経済や政治の専門家、市民運動家ら80人が参加。議長を務めたヨルダンのハッサン王子は冒頭「会議は政府間の対話のためではなく、異なる意見を持った個人が国家、地域を超えて対話する学び合いの場所」とした上、「東と西が出会うWANA地域で人々が尊厳を持って生きることができる社会の構築が会議の主たるテーマ」と説明した。(写真:ハッサン王子)

次いで会議を支援する日本財団の笹川陽平会長はWANA会議を1997年以来、毎年、チェコのプラハに世界の賢人が集まって開催されているフォーラム2000と同様、地域の重要問題について対話するためのプラットフォームとしたうえ、「長い間、紛争が続くこの地域には1国家だけで解決できない問題が数多くある」、「日本には、この地域の長期ビジョン確立に向けて共有すべき知識や経験が豊富にある」などと語った。(写真:笹川会長)

この後、会議の国際諮問委員会の委員の1人で昨年のノーベル平和賞受賞者でもあるアハティサーリ元フィンランド大統領が基調講演を行い「会議は抗争のために犠牲にしてきた地域の発展とイデオロギーの違いを超えて人々の協働を図る新た試みであり、こうした試みが政府を動かす力となることが重要だ」と指摘した。(写真:アハティサーリ元フィンランド大統領)

社会、環境、経済の3分野に分かれたパネルディスカッションではイスラム教の政治化と政治の透明性の欠如、文化の破壊、8900万人に上る1日2ドル以下の貧困層の存在、医療や教育の貧困など、この地域が直面するさまざまな社会問題が報告された。(写真:会場の様子)

会議は来年以降も毎年1回開催される予定で、会議後の会見ではガザ問題への対応やイスラエルの参加の是非について質問が出され、ハッサン王子は「WANAは政治的な集まりではなく中道的な組織」とした上で、「アラブの大義ということで言えばイスラエルを非難するのは誤りではないが、イスラエルがさまざまな形でコミュニケーションの輪に参加しようとする意思まで否定されるべきではない」と答えた。(宮崎正)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:15 | 国際 | この記事のURL | コメント(0)
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