memento mori 開催20回に [2006年06月22日(Thu)]
人生の最期をどう迎えるかー。日本の65歳以上の高齢者人口は2005年10月現在で2560万人、国民の5人に1人を占める。100歳以上の高齢者も2万5千人を突破、世界に例のないスピードで高齢化が進行している。
引き続き進む核家族化、少子化と併せ、人類が経験したことのない急激な社会構造の変化であり、社会のシステム、ネットワークの見直しが急務となっている。しかし、行政を含めこうした変化に対応できていないのが実情だ。 このため高齢者1人1人が現実と向き合い、生の最後の挑戦でもある死をどう迎えるかが改めて問われている。書店には生と死をテーマにした宗教家や医療者、患者・家族らの書籍が並び、セミナーや講演会の開催も盛況だ。 日本財団でも1999年8月、笹川医学医療研究財団など2団体との共催で公開セミナー「memento mori(死を想え) 『死』を見つめ『今』を生きる」をスタートさせ、6月17日、岩手市で開催されたセミナーで20回目を迎えた。 この日の講師は作家の柳田邦男、聖路加国際病院理事長・日野原重明の両氏。会場には定員を超える800人が詰め掛け、死と前向きに向き合う勇気と必要性を説く両氏の話に聞き入った。 同セミナーはこの後、倉敷市(7月22日)、神戸市(9月23日)、宇都宮市(10月7日)でも開催される予定。 ![]() 日野原重明先生(聖路加国際病院理事長) |
