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夢は大きく日本との架け橋 ペルーから留学 橘谷さん [2009年01月23日(Fri)]


歯切れのいい日本語で夢を語る橘谷さん

針灸を通じて東洋の知恵をペルーの人たちに伝え、将来はペルーと日本をつなぐ事業も手掛けたい―。よどみない日本語で熱い夢を語る橘谷アルマンドさん(31)。中南米生まれの日系人を対象に2004年にスタートした「日本財団・日系スカラーシップ 夢の実現プロジェクト」の奨学生として日本伝統医療科学大学院大学で学ぶ。
日系3世で祖父は山口県、祖母は沖縄県出身。小学校5年生だった1988年、神奈川県の自動車部品製造工場に出稼ぎに来た両親とともに初めて来日し日本の中学を卒業した。2002年から1年間、山口県が募集した県費留学生として山口大農学部で学び、04年から日系スカラーシップで3度目の日本留学を実現。「新宿鍼灸柔整専門学校」で針灸師の資格を取得し、現在は臨床針灸師の修士免許を目指す。

針灸師を目指したのは、現在、ペルーの首都リマで父親が整体師、母親が指圧師として活動している点に影響された。ペルーももちろん中心は西洋医学だが、体の痛みを例に取ると、東洋医学は「副作用もなく痛みを緩和する」と人気を呼び、代替医療として注目を集めつつある。「当面はリマで開業し、大学で東洋医学の考えを教えたい」という。

夢の実現プロジェクト」は優秀な学生を支援する一般の奨学制度と違い、将来、出身国と日本の架け橋となるような志を持つ学生を支援する。これを受け橘谷さんの夢も大きい。食の安全に敏感な日本の消費者の需要に応える作物を開発し、その栽培を通じてペルーで深刻な森林破壊を防止するー。漠としているが、頭の中にあるのは、こんなイメージで、「何年か後には貿易にも手を付け日本とペルーの間を頻繁に往復したい」と語る。

通学中の大学院大学は来春卒業する。これを前に現在、両親が訪日中。父は9年振り、母は15年振りの日本。1人息子である橘谷さんにとって「親は自分の力で幸せにする対象」。子供のころ住んだ小田原などを回りたいという。「ペルーではチーノ(スペイン語で中国人)と呼ばれることもあるが、両親も日系で日本に来るまでは“自分は日本人”と思っていた。ところが日本に来てみると、言葉の壁もあって“外人”と呼ばれショックだった」と小中学校時代を振り返る。(写真:修士免許目指し臨床研修)

「経済的にはペルーよりはるかに豊かだが、何をやりたいのか分らない。人との触れ合いもペルーに比べ希薄ではないか−」。日本滞在11年を迎え完璧な日本語をマスターした橘谷さんは、歯切れのいい日本語で日本の若者の生き様にも注文を付けている。(宮崎正)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:00 | 国際 | この記事のURL | コメント(1)
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コメント
昨年ペル−より、日系人の両親の不注意により、日本国籍の無い19歳の娘さんが日本国籍の取得のため来日・8ヶ月面倒を見ましたが(留学ではいけない・ただ滞在だけ)住む家・食費・何より電話代金に参りました。帰国近くに母親も来日されたが(下関の人)火事で焼失した駅舎を見に1人で行ったり、炊事は娘と交代制干渉せず・お酒の量に驚いたり・・文化の違いに・・・・。
Posted by: 前田 征寛  at 2009年01月30日(Fri) 07:22