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フォーラム2000開催「開放と原理主義」テーマに [2008年10月23日(Thu)]


フォーラム2000の様子

社会が直面する様々な問題について世界の知的リーダーが話し合い、解決策を探る「フォーラム2000」が10月12日から3日間、チェコ・プラハで開催された。フォーラム2000は民主化運動「プラハの春」で知られるチェコのハベル元大統領、ノーベル平和賞受賞作家のエリー・ウィーゼル氏、日本財団の笹川陽平会長の提唱で1997年に始まり今回で12回目。これまで貧困や病気、紛争など幅広い問題が取り上げられてきており、今年は「21世紀における開放と原理主義」がテーマとなった。
初日の12日にはプラハ市内の古い教会プラハ・クロスロードで開会式が行われ、笹川会長は「困難な時代に人間、社会の在り方を深く考えることが、このフォーラムに課せられた課題。フォーラム2000のような静かで落ち着いた知的対話を通じて社会の根底に横たわる課題の理解を試みることが貴重で、会議が未来へ続く大道となるよう期待する」と挨拶した。(写真右:笹川会長)

会議にはイラクのイスラム最高評議会副議長のアル・ハキーム氏、WTO元事務局長マイク・モーア氏、仏・サルコジ政権の若き女性外交次官ラマ・ヤド氏、世界最年少でチェスの世界王者となったロシアの社会活動家ゲーリー・カスパロフ氏、国境なき記者団を創設したロバート・メナード氏ら世界をリードする多彩な顔触れが集まった。

「教義と狂信的考え」について基調講演したラマ・ヤド外務次官は「独断主義や狂信的な教条主義には民主主義で抵抗すべきだ」と強調。これに対し国境なき記者団のメナード氏は「西欧は自分たちの考えを一般的と考えるが、そう思わない価値観もある。西欧の考えを押し付けることが、民主的な世界の構築につながらないこともある」と反論するなど活発な論議が展開され、ハベル元大統領が「意見の違う人たちが世界で起きている深刻な問題について、同じテーブルでユーモアを交えて話し合えたことに感謝する」と3日間の会議を締め括った。(写真左:会場は多くの人で埋め尽くされた)

フォーラム2000にはこれまで、クリントン前米国大統領やネルソン・マンデラ南ア大統領(当時)、ダライ・ラマ師ヨルダンのハッサン王子、東チモールのノーベル平和賞受賞者ラモス・ホルタ氏、デクラーク前南ア大統領ら幅広い分野の世界的指導者が参加、延べ参加人数は500人を超えている。(写真右:フランスの外交次官ラマ・ヤド氏)(富永夏子)




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Posted by 日本財団 広報チーム at 10:02 | 国際 | この記事のURL | コメント(0)
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