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黒潮を越えて 高校生らが研究船で海を学ぶ [2008年08月27日(Wed)]


黒潮を越えて 高校生らが研究船で海を学ぶ


財団法人・日本科学協会が駿河湾沖で実施する高校生の海洋科学体験研修「研究船で海を学ぼう」が、今年も東海大学の大型研究船「望星丸」に乗り組んで実施された。全国から応募した高校生64人と高校教諭ら14人が参加、陸上での合宿研修も含め、5泊6日の体験学習を行った。(写真左:夜は海洋生物の観察チャンス)

今年で3回目となる海洋研修は8月3日、静岡市の東海大学清水校舎に集合して始まった。参加したのは、北海道や鹿児島県奄美大島などから作文審査に応募・合格した高校生らで、78人のうち33人が女性。海洋に関心の深い参加者たちだけに、みんなワクワクした表情で清水港にやって来た。

4日に望星丸に乗船、2泊3日の外洋航海に出発した。船上では気象・海象の観測、発泡スチロールや野菜を使った水圧実験、プランクトンの採取・観察など、研究船でなければできない実験にたくさん挑戦した。船上では東海大学海洋学部の学生・大学院生がチューター役を務め、高校生にも体験させながらスケージュールを進めて行った。(写真右:朝の甲板清掃は全員参加)

駿河湾から外洋に出た望星丸は黒潮を突っ切り、北緯32度付近まで南下した。今年は天候に恵まれ、帰路の黒潮上では太平洋に横たわる《天の川》が眺められた。航海中、軽い船酔いを訴える子供たちもいたものの、ボリュームたっぷりの船内食を楽しみ、全員元気に航海を終えた。

今回の新機軸として、研修初日に「サイエンス・カフェ」が組み込まれた。参加者を10班に分け、それぞれが担当の大学教授らを囲んで海洋科学についてディスカッションした。このことが2日目からの船上実験の理解を助け、グループごとに選択した研修テーマの取り組みに大きな効果を上げたようだ。(写真左:陸上研修でも各テーマに熱心に取り組んだ)

下船後は「海流と海上の大気」「表層から深層へ海水の役割り」「海洋生物の多様性」など、それぞれのテーマごとに採取データを分析、最終日の発表に臨んだ。発表準備に熱中する高校生たちは消灯時間ギリギリまで作業を続け、《海の不思議》に夢中になっていた。また高校教諭の参加者からは「授業に活かせる体験ができた」という声が聞かれた。

これまでの研修参加者からは、大学の海洋研究コースに進学した学生が何人もいて、この体験学習事業が日本の海洋研究の「卵」を育てる場になりつつある。毎年指導に当たっている角皆静夫・北海道大学名誉教授や加藤義久・東海大学海洋学部教授ら日本海洋学会の研究者たちは、「意欲的な若者が多く、指導し甲斐があります」と、日焼けした顔をほころばせていた。


東海大学の研修船「望星丸」(東海大学のテキストから)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:32 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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