虎ノ門DOJO(道場)が閉幕 [2006年12月13日(Wed)]
今の日本が抱えているさまざまな問題について議論するため、東京財団が2001年10月から週1回開催してきた「虎ノ門DOJO(道場)」は、12月12日(火)の258回目で最終回を迎えた。閉幕を惜しむ声も多いが、スタートして5年が経過したため今回で一応の区切りをつけることになった。
最終回のDOJOには250人以上が集まり、日本財団ビル(港区)で日下公人DOJO主(前東京財団会長)が「思想から見た世界の動き」と題して講演。「来年はいろいろな面で大崩壊が予測される。それを防ぐには新しい政策研究が大事だ。そのためには小規模集団で自由な討論を行い、具体的なアクションを起こすことが必要だ」などと、来年の展望と対応策について語った。 虎ノ門DOJOは政治、経済、外交、教育、社会など多様な問題をテーマに講演やパネルディスカッションを行い、その後講師と参加者との間で議論を重ねてきた。不審船事件や朝鮮半島情勢など硬派の話題だけでなく、講談師の宝井馬琴さんや格闘技・K1の初代グランプリ王者のブランコ・シカティックさんらを講師に迎えたこともある。 東京財団は、これまでの講演やパネルディスカッションをまとめ「新しい日本の安全保障を考える」など16冊の本を出版している。同財団は、新しい企画を立ち上げるかどうか検討を進めている。(I) ![]() 最後の「虎ノ門DOJO」で講演する日下公人氏 |
