最終便の船長と乗客が再会 青函連絡船就航百周年イベント [2008年03月12日(Wed)]
![]() 再会した西尾さんと鈴木船長 ![]() ![]() (写真:鈴木さんを囲む羊蹄丸の乗客たち) 鈴木さんは、青函連絡船廃止後も船舶関係の仕事を続け、現在は北海道恵庭市に住んでいる。ノートには「最後の航海を忘れません」「よい思い出をありがとう」など、連絡船を愛する人たちの心情が記されており、久しぶりに羊蹄丸と再会した鈴木さんは「何度か引っ越したが、その度にノートを読んで感激していた」と話してくれた。ノートは昨年、船の科学館に寄贈され、住所が書いてあった60人に今回の催しの連絡をしたところ、40人から返事があり、西尾さんら12人が出席した。鈴木さんと会った西尾さんは「連絡船の魅力に取りつかれ、写真を撮ろうと5、60回乗りました。懐かしい仲間とも再会でき感激しています」と話し、涙を流していた。 ![]() ![]() 羊蹄丸の模擬出入港を演じるかつての乗組員たち この日は最初の連絡船比羅夫丸が青森を出港した午前10時に合わせて、羊蹄丸に加え八甲田丸(青森)、摩周丸(函館)の3隻が各係留地で「どら」を鳴らし、汽笛の一斉吹鳴をした。さらに、午前11時半からは、鈴木さんやかつての乗組員が協力して、羊蹄丸内で函館出港と青森入港時の船長と操舵手、航海士とのやりとりを再現する「模擬出入港」も披露した。 船の科学館では、3月1日から30日まで羊蹄丸内エトランスで「写真と映像で綴る青函連絡船の歴史展」を開催中だ。 *羊蹄丸の記念イベントはコチラからご覧になれます |
