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比の視覚障害学生は厳しい環境 日本財団が実情調査 [2007年12月14日(Fri)]


母親に付き添われて大学に通う視覚障害学生

フィリピンでは視覚障害者に対し大学の受け入れ態勢は不十分で、大学に入学した学生も教材不足で厳しい環境で勉強している−。これはインドネシアの大学に通う視覚障害者の支援事業を実施している日本財団がこの事業をフィリピンとベトナムに拡大するため、フィリピンの視覚障害学生の実情を調査した結果明らかになったもので、インドネシア同様、フィリピンでもこうした学生に対し支援の必要性が高いといえる。

実情調査はフィリピン・マニラセントラル大学やマニラクリスチャン大学など、市内の11の大学に通う視覚障害学生16人に対しインタビュー形式で行い、大学生活の悩みや問題点を聞いた。その結果、ソフト面では「大学側が受け入れに非協力で、視覚障害学生を受け入れるノウハウもない」実態が浮き彫りになった。一方、ハード面では点字教科書や高度の計算を処理する計算機などの教材が足りないことが分かった。インタビューに応じた学生たちは、大学生活について話す中で「大学側が非協力的だ」と指摘、環境改善の必要性を訴えた。(写真:インタビューに答え、発言する学生)

学生らは点字教科書がないため、家族や友人の助けを得ながら、講義をカセットテープに録音するなど苦労して勉強しているという。大学でコンピューター関係を専攻しているクリストファー・トゥンボコンさんは「大学からの支援が全くないので大学内の移動や授業を受けるのは自分だけでは難しい。母が付き添い役で一緒に行動している」と語った。心理学を学んでいるデル・ロザリオ・メリー・グレイスさんは「心理学は興味がなかったが、他の選択肢がなかったため、いまはやむなく専攻している」と、厳しい環境の中で学んでいる心情を話してくれた。

日本財団は、インドネシアの視覚障害学生のため2006年から現地のNGOと連携し、コンピューター研修や教科書の点字化、読本サービス、情報アクセスの提供などの支援事業をジャカルタとバンドンの2地域、4ヵ所で進めている。ここには「視覚障害学生支援センター」が設置され、音声読み上げソフトを組み込んだコンピューターが置かれ、カウンセリングや授業の補修など、学生のニーズにあったサービスが提供されている。現在、アジアで初等教育を受けている視覚障害者は全体の10%未満で、大学など高等教育を受けている人は1%にも満たないという。このため、日本財団は国際視覚障害者教育協議会(ICEVI)と連携し、現地NGOの協力を得て、視覚障害学生の支援をフィリピン、ベトナムにも拡大する予定だ。(写真:支援ルームで勉強する学生)

(英文記事はコチラ
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:35 | 国際 | この記事のURL | コメント(0)
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