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愉快な『梅雨のなかまたち』〜八戸水産科学館の企画展 [2013年06月27日(Thu)]

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ウミネコの繁殖地・蕪島から見たマリエント

「梅雨の季節を楽しくさせるサカナさんに会いにきませんか」。青森・八戸市水産科学館マリエント(八戸市鮫町、吉井仁美館長)が日本財団などの支援を得て企画した「水の生き物おもしろ展」(来年3月まで)の6月編『梅雨のなかまたち』が、親子連れらでにぎわっている。カエルに似た顔、カタツムリを連想させる体形…11種類の珍しい魚が水槽に集められ、眺めていると確かに、梅雨期のジメジメした気分を忘れそう。
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11種の魚を集めた水槽について説明する山本綾香さん

スタッフの山本綾香さんによると、カエルに似た顔を持つのはカエルウオでスズキ目イソギンポ科。カタツムリ型はイロウミウシで体長3センチ。このほかアメフラシ科に属するタツナミガイ、アジサイを連想させるサンゴの仲間・スジチヂミトサカ、海中に花が咲いているようかのように綺麗な色をしたハナギンチャク(イソギンチャクの仲間)など。スタッフらが昨年末から会議を重ねて月々の季節に合った展示案を練り、説明文などを作成した。

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タッチ水槽に喜ぶ入場者/ドクター・フィッシュ

「うっとうしい季節ですが、見ようによっては楽しい梅雨にもなります。マリエントに来て気分をよくしてもらい、合わせて海の生き物に関心を持ってもらいたい」と山本さん。見物しながら答を見つけるワークシートが用意されているほか、小さなカニやヒトデを自由に触れるタッチ水槽、手を入れるとドクター・フィッシュ(ガラ・ルファ)が寄ってきて古くなった角質層を食べてくれる水槽、震災にあった岩手県の水族館から預かったアオウミガメ「カメ吉」やサメなどが泳ぐ大水槽など、展示会場は楽しさがいっぱい。

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アオウミガメなどが泳ぐ大水槽

八戸市内から来た小原郁子さんは「毎月違う展示で、身近に感じられる工夫があり、楽しむと同時に勉強させてもらっています」と話し、そばにいた千央ちゃん(2つ)も「楽しい」とにっこり。マリエントは約4万羽のウミネコの繁殖地として知られる蕪島から徒歩約5分の距離にあり、周辺一帯の種差海岸は5月24日に三陸復興国立公園に指定されたばかり。こうしたこともあってか週末には600人を超える入場者があるという。7月には光る魚の生態、夏休みには営業時間を延長して昼と夜の魚の生態の変化などをみる展示を予定している。(平尾隆夫)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:15 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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