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水辺に再び子どもたちの姿を〜宮崎県・門川湾の環境保全活動 [2013年06月26日(Wed)]

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門川湾を見下ろす秋實範浩理事長

「子どもたちの遊べる環境を水辺に取り戻したい、潮干狩りや遊泳する姿を見たいのです」。日向灘の一画、宮崎県延岡市と日向市の間に広がる門川湾を見下ろす丘で、NPO法人「リバーシブル日向」の秋實範浩理事長は言葉に力を込めた。視線の先には湾中ほどにある自然探訪の島・乙島(無人島)と、その沖合に位置するカンムリウミスズメの生息地・枇榔(びろう)島。海辺の復活とともに観光地として地域発展の願いも込めている。
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海岸から見た乙島/枇榔島

法人名は「リバー(川)」と「シー(海)」に「エイブル(可能性)」を掛け合わせたもので、2008年の設立。秋實さんによると、かつての門川湾は砂浜が広がり、水辺は家族連れらでにぎわった。今は人工の海浜公園に変わり、人工物による環境悪化の影響も出始めているという。このため、もう一度海と川に子どもの姿を取り戻そうと、乙島への探検ツアーや小魚が集まるアマモの人工栽培、歌人・若山牧水が生まれた坪谷の渓谷から発する耳川のカヌー体験などのプログラムを企画。この活動には地元の県立門川高校の生徒がアマモ再生を授業に組み入れるなどして協力している。

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助成で届いたばかりのシーカヤック/カンムリウミスズメ

「リバーシブル日向」ではこれまでカヌーなどを自治体から借りていたが、日本財団に支援を求め、6月初め乙島の探検やアマモ研究などに使うシーカヤック20艇が整備できた。「アマモは門川湾の約7ヘクタールの浅瀬に群生している。小型船で近づくとプロペラが傷つくことがあったが、カヤックならその心配はない」と秋實理事長。また「アマモを守ることは、小魚をエサにするカンムリウミスズメの棲息環境を守ることにつながる」とも話した。カンムリウミスズメは日本近海に棲む国の天然記念物で、約6000羽いるといわれているが、枇榔島にはこのうちの約3600羽が確認されている。

自前のカヤックの導入で体験ツアーの収入も期待できる。さらに800円かかっていた乙島への渡航費が、この夏漁協幹部の好意で14人乗りの専用船2隻が用意され、値段はグ〜ンと割安に。また近くのゴルフ場と連携してホテルの宿泊費を安くしてもらうことでカヤック体験を取り入れた修学旅行の誘致が可能になった。「自然環境の保全は息の長い活動で、自主財源は必要です。自然と文化がある町ですから、にぎわいを取り戻したいですね」。秋實さんは、観光地としての町の発展にも期待をふくらませている。(平尾隆夫)


ふるさとの日向の山の荒渓の 流清うして鮎多く棲みき【若山牧水】

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門川湾の防潮堤に描かれた小学6年生の卒業記念の絵
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:10 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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