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『笑い』を通してコミュニケーション力のアップを〜関西演芸推進協議会 [2013年06月05日(Wed)]

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「こけらおとし」の話芸に児童らは大喜び

ツッコミ:君、少林寺拳法やってるんやて、試合前にやるポーズあるやろ
ボケ:(両手を顔の前で合わせ、おじぎする)
ツッコミ:そうそう、そんな形や
ボケ:いっただきま〜す
ツッコミ:なんや、食事かいな


これ、関西の若手漫才コンビ「こけらおとし」(松竹芸能)の1人と、小学5年生の男児が即席にコンビを組んだ漫才の1コマ。文字にするとイマイチだが、ボケ役の児童が醸し出す「間」といいオトボケぶりといい…観客の5年生児童約100人の爆笑を誘った。
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出前授業にはフリーアナウンサーの薗田涼子さんも同行

6年前、お好み焼き「千房」の中井政嗣社長と落語家の桂福團治師匠が、関西の演芸文化発展のためになにか行動を起こそうとしてNPO法人関西演芸推進協議会(小野幸親会長、大阪市浪速区)が作られた。芸人の活動の場を増やし、上質な演芸文化の普及活動に取り組む中、「今の子どもたちは自分の意見をうまく言えない。笑いを通して、積極的なコミュニケーション力を高めたい」との思いが協議会内部に持ち上がり、大阪府内の小学校に若手漫才師を送り込むアイデアに結びついた。『笑学』の出前授業の誕生だ。

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即席コンビが次々に組まれ、ラストは児童だけの漫才も

5月1日午前9時40分、大阪府吹田市江坂町の豊津第二小学校で、今年度第1回出前授業が5年生を対象に開かれた。日本財団からの支援を受けた初めての、平成23年度のスタートから数えて13回目の開講。ボランティア数人が幕を張って楽屋づくりの準備を終えた後、フリーアナウンサーの薗田涼子さん(アナ歴40年)がまず登場、「お小遣いを上げてほしかったら、その理由をちゃんとお母さんに伝えないと聞いてくれないでしょう」と言葉で意思を伝えることの大切さを説明した。続いて「こけらおとし」がネタを披露し、児童を次々に引っ張り出して新コンビでの即席漫才。女児も積極的に加わり、「さすがは大阪の子や、ノリがエエワ」とこちらは豊津第二小の寺石ゆう子教頭のつぶやき。

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「こけらおとし」の2人とハイタッチで別れる児童ら

「こけらおとし」の阪本勝紀(ツッコミ)、坂元義晶(ボケ)の2人はコンビを組んで5年。45分の授業を終えて、「舞台と違って教室で演る(やる)のは楽しい。高学年はネタをシビアに見ているし、1回ごとに達成感がある」と話し、教室に戻る児童らから感謝を表すハイタッチを受けていた。また薗田アナは「私たちは種まき、子どもたちにスイッチを入れる役目。花を咲かせてくれるのは先生たち」と、学校の“その後”に期待を寄せた。

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豊津第二小学校

同協議会では授業後、児童らに感想文を書いてもらっているが、送られてきた文集には改めて言葉の大切さを感じたとの思いが多く綴られているという。森本起美恵幹事は「“伝える”ことはまず相手の言葉を聞くこと、漫才授業を単に面白かっただけで終わらず、これからのコミュニケーション力の養成に役立ててほしい」と話し、寺石教頭は「この日の笑いを、言葉の大切さを感じられる子どもに育つよう努めたい」と応えた。(平尾隆夫)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:28 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
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