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名古屋フィルと共演し、入場料収入を子育て団体などに〜名古屋・椙山小の寄付教育 [2013年02月27日(Wed)]

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大きなステージで行われた名フィルと椙山小の共演

椙山女学園大学附属小学校(名古屋市千種区)のブルーの制服姿が、名古屋フィルハーモニー交響楽団の黒の正装に溶け合った。舞台は名古屋の中心部にある日本特殊陶業市民会館フォレストホール。2月23日、4年生から6年生の約170人が、オーケストラが演奏するサウンド・オブ・ミュージックのメドレーを合唱し、リコーダーで合奏した。ともに初めての体験。それは、児童が直接『寄付活動』に触れ、その意義や仕組みを学んでもらう寄付教育の“第一楽章”でもあった。
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児童らの練習を見守った椙山小の高井京子教頭と松原道晴先生

地域社会への貢献を大事にする名フィルと、アフリカに古くなった机や椅子を贈る活動を続ける椙山小の共演企画は、寄付活動の普及を目指す日本財団の助成と助言で始まった。入場料売上の寄付先を今年1月に公募、名古屋を中心に活動する子育て支援の7団体が審査にパスした。しかし、平等に分けるのは売上の40%だけで、残り60%の配分は活動内容の説明を受けてから。6年生約70人が、2日間にわたるプレゼンテーションを受け投票した結果、最高54%から最低3%の得票率に応じての傾斜配分が決まった。

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田中指揮者、司会の橋本千波さんの会話をステージで聞く児童ら

投票用紙には、その理由の記入も義務付けられた。「入院した時、母が付きっきりで看護してくれた。でも折り畳み式ベッドで、疲れが取れなかったと思います。母子ともに安心して過ごせる、自分の家のようなところを日本中に増やしてほしい」、「私と同じ学年の子が、お母さんやお父さんと離れて生活するのは、とても辛いと思います。そんな思いをしている子を助けてあげたい」、「プレゼンしてくれた人(の話)がとても分かりやすかった。子どもが元気になって、町も元気になって、みんなが元気になれれば」…。

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名フィル事業部の大岩英明事務局長(左)と横江寛治さん

その一方で名フィルの椙山小への出前授業は計6回に及び、後半の2回は指揮者の田中祐子さん自らが指導した。「女の子ばっかりですが、すぐに大丈夫との手応えを感じた」と田中さん。「45分授業を使っての短い練習時間。でも児童らは目に見えて上達した。きっと授業後の、音楽担当の先生たちの熱心な指導があったのでしょう」と名フィル事業部の横江寛治さんは学校側の苦労を明かした。椙山小の世話役を務めた松原道晴先生は「ホンモノの音楽を同じフロアで間近に聞かせてもらい、子どもたちはその素晴らしさを肌で感じることができた。大きなステージも、オーケストラとの共演も初めてで貴重な経験。出番前は緊張感とやる気半々の状態でしたが、楽しくやってくれました」と話した。

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会場を埋めた観客ら

当日の入場者や売上集計は3月中旬の予定だが、この日は1300人を超える入場者を数え、収入は180万円を超える見通し。観客らはサウンド・オブ・ミュージックの共演曲目ほかヴェートーヴェンやチャイコフスキーらの名曲も楽しんだ。
日本財団では、オーケストラとの共演を通じて、寄付金の配分先を児童らで決める寄付教育の試みを、今後も第二、第三楽章へと進めていく方針。(平尾隆夫)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:00 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
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