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世界の海洋学者が特別授業 被災地の水産高校など3校で [2012年11月29日(Thu)]

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宮古水産高校での特別授業

日本財団が進める海洋分野の人材育成プログラム「ネレウスプログラム」の奨学金を受ける研究者10人が11月、岩手県を訪れ中高3校で漁業や水産業に関する特別授業を行い、次世代の漁業や水産業を担う若者に「これからも海や漁業に関心を持ち続けてほしい」と熱いメッセージを贈った。
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在原校長と記念撮影

ネレウスプロジェクトは英国のケンブリッジ大学やカナダのブリティッシュ・コロンビア大など世界5大学と連携して2010年に立ち上げられた。
今回の特別授業は「被災地の学生のために何かしたい」という研究者の強い希望で実現、11月13日には5人の研究者が宮古水産高校(在原眞校長、345人)を訪問した。

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日本財団から贈られた教育実習船

同校は1895年の設立。東北最古の水産高校で、東日本大震災では漁業実習や体験航海実習で活躍してきた実習船が損壊し、小型船舶免許取得のための教習を行う教習艇1艇と養殖実習に使う和船2艇が流出した。この状況を受け、昨年8月日本財団は教育実習船2艇を同校に贈呈している。

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海への関心を呼び掛けるスワーツ研究者

特別授業には3年生と専攻科2年生、教職員ら約40人が出席。マグロの研究や世界の養殖状況、サンゴ礁の現状などについて授業を行い、メンバーの一人ブリティッシュ・コロンビア大漁業研究センターのウィルフ・スワーツ研究者は「海を良くするためには学者だけではなく、様々な分野の人の協力が必要だ」と語り掛けた。教職員からも、マグロの体内に装置を埋め込んで放流、追跡する米国の調査について質問が出され、熱心な意見交換が行われた。

宮古水産高校の卒業生の多くは地元で漁業や水産業の仕事に就く。生徒からは気候変動による海面上昇や大西洋のマグロ漁獲量規制、東日本大震災による漂着物が漁に与える影響などについて活発な質問が出され、専攻科2年の佐々木俊輔君は「海とともに生活する私達にとって海はかけがえのない大切なものです。海は世界につながっており、共に活動できる日を楽しみにしています」と感想を述べた。

一行はこのほか宮古高校や宮城県石巻市の女川第一中学校でも特別授業を行ったほか、宮古湾での銀鮭定置網なども見学、幅広い交流を行い11月21日に帰国した。(和田真)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:03 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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