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なじみの地域で、なじみの人たちと安心して年をとれる施設〜福岡・たんがくの家 [2012年11月26日(Mon)]

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古民家を改造した「たんがくの家」

福岡県八女地方ではカエルのことを「たんがく」と呼ぶそうだ。2009年に設立されたNPO法人たんがく(福岡県久留米市)は、日本財団の助成を受けて終末期のホームホスピス「たんがくの家」を運営している。シンボルは6匹のカエルの絵…「ム(6)カエル」(迎える)の気持ちで接したいからだ。現在入居待機中の人のため、複合型サービス「上村座」(かんむらざ)を建設している。「自分らしい最期を見つめていくと、地域あっての自分、地域に見守られての自分に行き着く」と樋口千恵子理事長。なじみの地域で医療ケアを受け、なじみの人たちと自分らしく過ごすホスピスを目指している。
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シンボルマークの6匹のカエル/樋口千恵子理事長

NPO法人たんがくは2009年の設立。当初は八女市で障害者のために畑作業などの活動をしていたが、久留米市で10年間も空き家だった古民家を見つけ、昨年1月「たんがくの家」に改装しオープンした。木造2階建て。古い障子やふすまを残し、トイレや風呂場、廊下の手すりなどを整備。今年3月には入居希望者のために隣接の空き家を借りて「離れ」も増設した。現在80歳代から95歳までの定員いっぱいの14人が、看護師やヘルパーら29人による24時間看護を受け、3人の医師が毎日欠かさず交代で往診している。

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食事を準備するスタッフら/散髪の出前を受ける入居者

家族の見舞いは終日OKとあってか、人の出入りは頻繁。暖かい陽が差す縁側で子どもたちが走り回り、お年寄りとの会話も弾む。テレビを見たり、お酒を飲んだり…と本人の希望が優先され、“自分らしく”が尊重される。入居後に意識が鮮明になりヘルパーの相談に乗るまでに回復した元医師、流動食だった入居者が見舞い品のタイ焼きを食べたという報告も。こうした運営指針に入居希望者は多く、現在7人が待機中。このためこれまで事務所に使っていた近くの国道3号線沿いの建物を解体し、『通い』『泊まり』『訪問看護・介護』を組み合わせた複合型サービス施設を、来年3月オープンの予定で建設している。

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上村座に生まれかわる「たんがく」事務所

木造平屋建て、敷地面積約850平方メートル。昔の地名から「上村座」と名付けた。事務所、泊り部屋、庭園を見渡せる檜風呂、地元農家で栽培した野菜の販売所などのほか地域交流室も用意。利用者だけでなく、健康なお年寄りらも集まって一緒に集える場にしたいという。「たんがくの家」の大家で体の不自由な息子を預けている中村益子さん(80)は、近所のお年寄りらで構成するミュージカルやダンスのサークル「美婆会」(23人)の会長さんでもある。「上村座が完成したらみんなに声をかけ、発表の場にしたい」と大張りきり。樋口理事長は「生きている意味、その力を育み合える集合体に」と夢を膨らませている。(平尾隆夫)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:08 | 福祉・医療 | この記事のURL | コメント(0)
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