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マラウイで灌漑用水を安定供給 [2007年06月25日(Mon)]


農地の間を流れる灌漑用水


アフリカ南東部のマラウイ共和国は、国土の大部分が標高500メートル以上の高原地帯である。タバコや綿花、落花生などを生産する農業国だ。そのために、乾季でも安定して水を供給できるよう灌漑プロジェクトが日本の支援で進行中だ。作家の曽野綾子さん(前日本財団会長)をはじめとする官民19人からなる「日本財団アフリカ実情調査団」の一行は、最初の訪問地のマラウイで、アフリカ諸国が抱える「水問題」について探るため、灌漑施設など水にかかわる施設を訪問した。

国際協力の在り方を模索するために実施している日本財団のアフリカ調査は1999年に始まり、今回で9回目。マラウイに入った一行は、同国の農業の基盤を支える大規模、小規模両方の灌漑事業の現地を見た。同国では既に約8万ヘクタールの灌漑工事が終了、さらに40万ヘクタールの農地の灌漑工事が計画されている。


大規模灌漑

このうち、首都リロングウェの郊外にあるブワンチェバレー大規模灌漑施設「(農地面積800ヘクタール)は、ヨーロッパからの援助が入った地域に隣接したエリアで日本のODA(政府開発援助)によってプロジェクトが進んでいた。工事はほぼ終了し、広大な農地が広がっていた。時折鉄砲水などにより洪水被害が発生するためマラウイの生命線ともいえる国道を守るために3つの橋も建設された。さらに住民にきれいな飲料水を提供するため、地下水工事も進行中だ。
日本国民からの橋梁支援

灌漑対象の土地はもともと古くから地域の首長のものだったが、工事に参加した2000人以上の地元住民に均一に再配分する政策が進んでいるという。二期作だと水を大量に使うため、水を使う米とあまり使わないトウモロコシの二毛作栽培をしているという。この地域では、この20年の間に人口が倍増したため、農作物増産の必要性が強く、灌漑施設はこれを後押しする重要な国際協力といえよう。
一方、リロングウェから車で約2時間のティピンドゥーレーという村などで進められている小規模灌漑(1−2ヘクタール)は、JICA(国際協力機構)が担当。同国内で灌漑農業の指導に当たる普及員を集めて施設の作り方から農地の利用方法、施設のメンテナンスまで熱心に研修に当たっていた。

研修の目的は指導員が地域に戻り、現地で調達できる資材で「簡単、早く、安く」をモットーに取り組むことだ。視察団の一人で国土技術政策総合研究所の研究員は「4、5メートルの井戸を掘って地下水をくみ上げ、農業用水としていた地域に灌漑で水を引くのは画期的なことだ。特に北部の山岳地帯では、小規模灌漑が有効だろう」と話している。ここでは、栽培されているトウモロコシなどの作物が等間隔で植えられていたが、JICAの担当者は、日本財団の笹川グローバル2000(アフリカの零細農民に近代的な穀物生産方法を指導し、飢えと貧困を解消することが目的)による指導が定着してきたようだと指摘していた。

マラウイ=イギリス連邦に属し、旧称はニアサランド。リヴィングストンが踏査し、1859年にイギリスの保護領になったが、1964年に独立。人口は1288万4000人(2005年推定)。東部にアフリカ第3の湖で国土の20%を占めるマラウイ湖(世界自然遺産に登録)がある。
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:11 | 国際 | この記事のURL | コメント(0)
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