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鹿児島で初の障害者が働く大規模物産館〜雇用、訓練、工賃アップに期待 [2012年04月25日(Wed)]

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「おじゃったモールさつま川内館」

鹿児島市内から熊本に向かう国道328号を走ること約1時間、武家屋敷を思わせる木造建築の物産館が見えてくる。「おじゃったモールさつま川内館」(薩摩川内市入来町)。障害を持つ人たちの就労を支援するため、社会福祉法人ウイズ福祉会(大園章子理事長)が日本財団などの支援を得て昨年11月にオープンした。この半年近く、週末には800人前後のお客を数えるなど経営は順調で、15人の障害者スタッフの顔は明るい。
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売り場の説明をする脇之薗勝さん/大園章子理事長

450平方メートルの売り場には、地元で採れた農畜産物や魚介類にまじって県内15の福祉施設で作った豚ミソ、きんかん、つくだにセットなどの加工食品や農産品、工芸品がズラリ。全商品1万点弱の約1割を占めている。脇之薗勝生活支援員によると、5年前から入来町内の駐車場に簡易テントを張り、施設で生産した加工食品などを「とれたて市場」として販売していた。しかし、天候に左右されずに、障害者が安心して働け、地域と交流できる常設販売所を…の声が強まり、県など各支援団体が結集。日本財団も最新型レジスターや冷凍機、製氷機などをサポートした。広い駐車場も完備され、これだけ大規模な「障害者が働く物産館」は県内で初めてという。

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最新型レジの操作は1週間で覚えたという

物産館は4つの役割を負っている。1つは障害者の雇用の確保。26人定員で、まだ新規雇用に余裕がある。次いで就労訓練の場。養護学校からの研修希望が多く、昨年12月から受け入れを始めた。「ここで訓練を積んで一般企業に転職するルートを作りたい」という。3つ目はモデルケースとして成功例を積み重ね、他の施設に好影響を与えること。最後は工賃のアップ。県内障害者の月額平均は1万3千円(地元紙の記事より)だが、物産館では3〜4万円。接客マナーの向上や立地条件の良さで客数が伸びているのが要因だとか。

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笑顔で働くスタッフたち

館内でマナー指導にあたる水流精行さん(57)は内臓疾患の障害を抱えながら、20年近いホテル支配人の経験を生かしてさまざまな相談に乗っている。「1番はお客さん、2番はみんなの輪です。責任感を感じながら自分でできることをきちんとやれるよう、環境づくり、雰囲気づくりに気をつけています」と話した。大園章子理事長は「共立・共栄・共存の理念に基づいて、就労を増やし、工賃をアップさせ、地域との交流を図るなどしっかり運営していきたい」と、物産館のこれからに思いをはせた。(平尾隆夫)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:09 | 福祉・医療 | この記事のURL | コメント(0)
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