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青森誕生当時の町の様子が鮮やかに〜絵図にみる青森湊の景観展 [2011年09月28日(Wed)]


開港当時の絵図に見入る見学者

1626年(寛永3年)に開港した「青森湊」。江戸や松前藩(北海道)、南部藩(岩手県)などとの海運を通じて青森の町は繁栄していくのだが、その当時の絵図などから成立の意味、歴史的背景などをさぐる「絵図にみる青森湊の景観展」が7月23日から9月16日まで青森市沖館のみちのく北方漁船博物館(細川英邦館長)で開かれ、夏休みの学生や郷土誌に興味を持つ人たちでにぎわった。
博物館前に停泊する北前船「みちのく丸」

同博物館は復元した北前船「みちのく丸」(全長32メートル、帆柱までの高さ28メートル)など約200隻の木造船を収蔵する日本で最大級の漁船の博物館。景観展は、今年が弘前城の築城(1611年)からちょうど400年の節目にあたることから、弘前藩の外港として隆盛を誇った青森湊の原点に立ち戻ろうと、日本財団の支援を得て企画した。青森県立郷土館や弘前市立博物館などに所蔵される絵図や、月に6回の「市」開催の許可状など約30点を写真パネル化し、展示された。

「青森町絵図」を解説する石山学芸員

中でも注目されたのは「青森町絵図」(弘前市立博物館蔵)。開港当時の青森の町に暮らしている一人ひとりの名前が描かれ、海岸部には3か所の番所や神社なども図面化され、17世紀の町の様子、活気にあふれた江戸時代の青森の姿を浮かび上がらせた。学芸員の石山晃子さんによると、この絵図は石山さんらのグループが数年前に掘り起こしたもので、細かな人名まで描かれているのは珍しいという。

「南部・津軽・松前浜通絵図」

このほか、文化5年(1808)ごろの津軽海峡の航路、潮の流れなどを描いた「南部・津軽・松前浜通絵図」(青森県立郷土館蔵)や、船から見た青森の町並みを描いた「青森海上泛船船中眺望図」(同)など、江戸後期の青森の姿をしのばせる資料が注目された。また、津軽藩は青森を、当時の有力港・油川をしのぐ着船場にするため、年貢や諸役免除などの優遇措置がとって人集めを図ったこと、江戸への積み荷は江戸藩邸で使う台所米が中心だったことなども書状のやり取りなどから分かった。
博物館では企画展終了後も、これらの資料を出前授業などで活用していきたいと話している。(平尾隆夫)

「青森海上泛船船中眺望図」
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:19 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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