青パト配備 明大前商店街 日本財団が初めて助成 [2007年05月28日(Mon)]
![]() 明大前商店街振興組合自警会に配備された青パト 子どもたちが犯罪に巻き込まれないよう、各地で登下校時を中心に地域住民による自主パトロール活動が盛んになってきた。この防犯パトロールに活用してもらうため、日本財団は24日、青色回転灯を装備した通称「青パト」を東京・世田谷のボランティア団体に配備(購入費を助成)した。全国的に青パトの巡回で犯罪の抑止効果が出ており、世田谷に配備された新しい青パトの活躍が期待されている。 ![]() ![]() |
ピースメーカーズがある世田谷区松原2丁目地区はかつて交番がなく、空き巣事件も急増して住民は治安の悪化に不安を抱いた。このため地元の商店街の人たちが中心になって自分たちで「民間交番」を作ろうと立ち上がり、2001年10月自警会を組織した。さらに明大前駅前広場の一角に世田谷区と京王電鉄から無償で土地を借りることができ、約15平米のプレハブを建て、2002年4月商店街事務所を兼ねた「民間交番」としてスタートした。
ここには専従スタッフ1人のほか、ボランティアが交代で詰め拾得物の取り次ぎや発生した事件の警察への通報、警察とのホットラインの管理、テープによる防犯放送、住民の要請に対する出動、道案内−をしている。5、6人によるパトロールは日曜を除き週15回行なっており、登下校時の通学路の安全誘導や午後10時までの時間帯にランダムで徒歩のパトロールを実施し、犯罪数も激減した。 現在、パトロールに参加しているボランティアは43人で、商店会の関係者に加え、定年退職者や学生も混じっている。パトロールの際は、蛍光のジャンパー、帽子をかぶり、熊よけのベルを鳴らすため、犯罪の抑止効果があるようだ。今回、青パトが配備されたことにより、同自警団の松原地区のパトロールはより強化されることになる。 |
