手話の代わりに物資とメッセージで激励〜東京・明晴学園の児童ら [2011年03月31日(Thu)]
![]() 集められた食料品などの物資 明晴学園は2008年の開校。地震が起きた11日、児童らは校庭に避難し、その夜は帰宅できない児童や職員、一部の保護者ら計40人が学校図書館で身を寄せ合って過ごした。その後、地震の恐さやメカニズムなどについての授業に力を入れるが、そんな折り、学園理事の1人に「仙台のろう者の中に食べ物がなくて困っている人がいる」とのSOSが宮城ろう協会から入った。「できるだけの食料を送ろう」と即決。食料集めは親交のあるボランティア団体が中心になり、教職員や保護者らも協力。10トントラックは日本財団が手配し、現地でろう者宅に配って回るための自転車5台も日本財団の資金で購入された。 ![]() リレー方式で運びだされる救援物資 震災で遅れていた卒業式と修了式が行われた26日―。50人近いボランティアと教職員らが玄関前で丸一日かけて仕分けした500箱もの物資が、リレー方式でトラックに積み込まれていく。自転車が載せられ、最後はメッセージ集。幼稚部と小学部の生徒30数人が式の前、大きな布に「がんばって」「まけないで」などと書き込んだ。トラックの後扉を開けた時、この激励文が真っ先に現れる仕組みだ。これらの積み荷は宮城ろう協会事務所に届けられ、支援を必要とする県内の対象者に配布されることになっている。 |
