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人生は一番でなくてもいい〜松野明美さん、自身の障害児子育て体験を語る [2010年12月21日(Tue)]


自らの心の変化を隠さずに語る松野さん

元オリンピック選手で熊本市議の松野明美さんが11月13日、福井県若狭町のパレア若狭で開かれた福祉と文化の祭典「ハート&アートフェスタ2010」で、障害児を持つ自身の体験を赤裸々に語った。「明るく元気な松野明美」のイメージを守るため我が子の存在を隠そうとした日々、成長していく姿と周囲の励ましにやがて「生まれてきてくれてありがとう」の気持ちに変化していく…。会場は終始、涙と笑いに包まれた。
会場を埋めた人たち

講演会は、NPO法人福祉ネットこうえん会(林田恒正会長)が日本財団などの支援を受けて主催した。「ハート&アート」の祭典は福井県や県社会福祉協議会などで構成する実行委員会の主催で、ことしで4回目。フリーマーケットや島根県浜田市の「石見神楽」など多彩な催しが展開された。この講演会もその1つで、会場は地元住民や福祉関係者ら約450人で埋め尽くされた。

講演会場のパレア若狭

講演は、教室では無口で目立たない子だった明美ちゃんが町内のマラソン大会でひょんな事から優勝し、父母のうれしそうな顔を見て自信をつける少女期からスタート。他人の3倍、4倍の練習を重ね、ランナーとして脚光を浴びる。「ずっと一番を目指す人生でした」。引退し結婚。2003年、次男・健太郎君がダウン症の障害を持って生まれる。「とにかく人に見つかってはいけないと思い、3歳を過ぎるころまで隠そう、隠そうとしていました」。

会場前では障害児者から公募した「ふれ愛アート展」が開かれた

ご主人が大きな支えだった。社会に触れさせたいと健太郎君をよく公園や商店街に連れて行った。明美さんには非難めいた言葉は一言もなかったという。4歳を過ぎて、主人に強く勧められてテレビ出演。初めて我が子を“公開”した翌日、近所の人から「健太郎君は元気ですか」と次々声をかけられた。通りすがりのタクシー運転手が窓を開けて「何かあったらすぐに駆けつけますよ」と。「人生は競争じゃない。一番でなくてもいいんだと知りました」。松野さんの講演の締めの言葉だ。

きらりアート大賞の「リアルおばけ屋敷」

会場前のロビーでは障害児者の絵画などを集めた「きらりアート展」が開かれ、講演を聞きにきた人たちの目を引き付けた。地域の人たちに障害者福祉への理解を深めてもらおうと、NPO法人若狭美&Bネット(長谷光城理事長)が中心となって初めて企画した。応募作品は福井県内に住む6歳〜62歳の計182点。最優秀のきらりアート大賞には若狭町に住む坪内一真君(14)のアクリル画「リアルおばけ屋敷」が選ばれた。「独創的で自由奔放な作品、“驚き”が迫ってくる」とは長谷理事長の評。来年以降も同展を続けたいという。(平尾隆夫)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:11 | 福祉・医療 | この記事のURL | コメント(0)
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