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南極観測100年を振り返る 「ふじ」船内で企画展 [2010年09月27日(Mon)]


企画展が開かれたふじ(右)と名古屋海洋博物館

陸軍中尉だった白瀬矗(しらせのぶ)が南極探検に出発したのは1910年(明治43年)11月のことで、ことしはそれからちょうど100年になる。名古屋海洋博物館は、名古屋港ガーデンふ頭に永久係留されている日本の2代目の南極観測船「ふじ」の船内で、南極観測100年という節目を記念した海と船の企画展「南極観測100年の歴史を学ぶ」を8月6日から9月5日までの約1カ月間にわたって開催、その苦闘の歴史を振り返った。
企画展担当の山口学芸員

ふじは1965年から1983年まで砕氷艦として南極観測のため運航され、1985年から名古屋海洋博物館が運営する南極観測に関する博物館として一般公開されている。今回の企画展はパネルや雪上車、南極の石などを約30点の展示を通じて、宗谷から新しらせまで歴代南極観測船(宗谷は1956年から運航、現在東京の船の科学館に展示されている)を紹介し、その意義と地球環境について学んでもらうのが目的だ。期間中の8月20日から23日まで現在の南極観測船しらせ(2代目)が同ふ頭に入港、その威容を名古屋市民に見せた。

 
展示されたスノーモービルと雪上車/南極の石

ふじ船内では、常設展示として南極に向かう観測隊の様子がマネキンを利用して復元されている。企画展はこの常設展示を見た後に回るコースとして設定され、会場に入ると、当時南極で活躍した雪上車とスノーモービル現物のほか、白瀬中尉が乗った開南丸の模型、初代しらせと2代目しらせの2つの模型、南極のさまざまな石などが展示されているのが目についた。出港して2年後の1912年日本人として初めて南極大陸に上陸した白瀬中尉については写真パネルでプロフィールを紹介、手紙や出版社との契約書などゆかりの品々も展示した。

新旧しらせの模型

さらに初代越冬隊長の西堀榮三郎氏の紹介のパネル、ドームふじ基地の氷床コア(氷床から掘り出された筒状の氷の柱)のレプリカも展示され、オーロラ観測、昭和基地の様子など最新の南極観測についても紹介した。会場では、ふじの船長服も展示され、希望者は船長服を着て記念写真を撮っていた。同博物館の山口真一学芸員は「常設展示をさらに掘り下げて南極を知ってもらおうと特別展を企画した。港内にある水族館と共通券で見ることができたので、夏休み期間中は親子ずれが目立ちました」と話していた。同博物館では、早ければ年度内にも名古屋港と漁業に関する企画展を開催する予定という。(石井克則)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:29 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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