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「渚の交番」工事始まる 全国初、宮崎の青島海岸 [2010年04月23日(Fri)]


動画:青島海岸と「渚の交番」安全祈願式(1:48秒)

海岸地域での多様な活動の拠点となる「渚の交番」第1号となる施設の工事が4月12日、宮崎市青島海岸で始まった。宮崎市観光協会日本財団の支援を受け、海水浴場管理棟を改修して新たにつくる施設には全国で初めて年間を通してライフセーバーが常駐するほか、ここを拠点に様々な活動が予定されている。6月末のオープンに向け、この日、工事の安全を願う祈願式と関係者への説明会が行われた。
青島海岸

「渚の交番」は、日本財団海洋グループの和田真さん(29)が4年前から構想してきたプロジェクトだ。「四方を海に囲まれる日本は海からたくさんの恩恵を受けてきたが、近年、安全面への懸念から海に接する機会が少なくなっている」と語る和田さんは、海洋関連の各種活動への助成を担当してきた経験から、「それぞれの活動に携わる人々がお互いに連携を取ることのできる拠点があれば、海辺の活動や海岸地域の活性化につながるのではないか」と考えた。

渚の交番のねらいを語る和田さん

この日の説明会には同観光協会のほか、宮崎ライフセービング協会、宮崎県、宮崎市、青島地域振興協議会、漁業組合、海上保安部、ホテル運営会社組合などの関係団体が参加、今後運営委員会を組織し、「渚の交番」を運営することになった。

これまで管理棟は夏の海水浴の時期にのみ使われていたが、これらの多様な関係者が活用することで年間を通して利用されることになり、ライフセーバーも常駐する。また、青パトによる海岸地域の市民防犯パトロールやマリンスポーツ体験教室、海辺での環境保護活動や環境教育、地域活性化のためのイベントなども開催する予定だ。宮崎ライフセービング協会の藤田和人理事長は、渚の交番設置に当たって「宮崎の海を日本一安全できれいで楽しい環境にしたい」と意気込みを語った。

関係者が工事の安全を祈願

改修工事によって生まれかわる渚の交番には、障害者対応トイレやシャワー、スロープが設置されバリアフリー対応となるほか、ソーラーパネルやLED電球などエコ型設備も導入される。6月26日にオープン予定で、記念式典も開催する予定だ。「渚の交番」活動は、千葉県九十九里浜静岡県御前崎市でも実施の準備が進んでいる。(写真:渚の交番完成イメージ)(本山勝寛)
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Posted by 日本財団 広報チーム at 09:17 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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