障害者施設の新船が進水 雲仙で養殖いけすへの足に利用 [2010年03月30日(Tue)]
![]() 神事の様子 同学園は、1983年に養殖業を開始し、1988年にいけすへ通う足として中古船を購入、就労訓練の位置づけで地元住民らの協力を得ながら、港から2キロ離れた沖あいのいけす(7・5平米)で魚の養殖を始めた。現在、8基のいかだでタイ2万5千匹、シマアジ1万匹、イサキ3千匹を育てており、地元漁協や県漁連を通じて出荷、その売り上げを利用者の工賃として還元している。長い間利用してきた中古船は最近故障が頻発、修理代がかさむようになった。そこで今回、日本財団の助成金制度を活用し、約1500万円の新船を購入した。 ![]() あかつき学園は、定員50人。このうち養殖業に携わるのは20歳から42歳までの男性5人で、餌やりや網替え、洗網などを行うほか、スーパーや鮮魚店からの一日おきの注文にも応じ、週に一度、漁協向けのトラックへの積み込作業をしている。 同学園の福田勝幸事業課長は「地場産業を障害者施設でやることができるのは何事にも替え難い。養殖業は、近年非常に厳しい状況だが、地域の方々との触れ合いが自然に生まれるため重視している。地域の中で働くということを、地域に密着して継続していきたい」と、養殖事業の意義を強調した。(伊藤広毅) 新船に乗り込む車いす利用者/進水式での餅まき ![]() ![]() |
