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2022年07月01日

【緑児童館】子どもの言葉を待ってみよう

こんにちは〜緑児童館職員のすみです。

緑児童館では移動児童館事業「ちびっこ冒険ひろば」(通称・ちび冒)を毎週火曜日の午前に開催しています。

ちび冒は0〜3歳くらいの未就園児さんが主に遊びに来てくれています。

おもちゃの取り合いであったり、他の子が使っていたおもちゃを使っていない隙に持って行ってしまったり(置いていた本人がすっかり忘れている場合と「置いといただけなのに!」な場合とありますが…)、振り返ったら案外近くに人がいてぶつかって泣かせてしまったり・・・そんなトラブル?も日常茶飯事です。

まだ自分の気持ちを上手く伝えることが難しいお年頃の乳幼児さん。
こうしたトラブルの場面で大人が先導して

母「ほら!ごめんねは?」
子「…ごめんね」
母「いいよ!は?」
子「…いーよ」

乳幼児さんが集まるとよくあるやりとりだと思います。

このやり取り、果たして正解なのでしょうか・・・?

先日のちび冒でこんな場面がありました。

絵の具で遊んでいた2歳のAちゃんとBちゃん。

悪気があってやったわけじゃないけどたまたま近くにいたBちゃんに道具が当たってしまったAちゃん。

当てられたショックでしばらくだんまりしていたけどしっかり自分の言葉で自分の気持ちが言えたBちゃん。

その言葉を受けてAちゃんはじ〜〜〜〜っとBちゃんの顔を見て気まずそうな顔をしていました。

言葉で解決しようとするのは簡単だけど、無理に解決しなくても、そのモヤモヤを体験するのも、やっちまった〜の気まずさを体験するのも、必要な経験。

この日、両者の母たちはこの「ごめんね」「いーよ」の合言葉?をすぐには使わず、子どもたちの気持ちを汲んで様子を見守ってくれました。

2歳だって、自分自身で「どうしよう…」「どうしたら良いんだろう…」って考えることが出来るんです。

その結果がBちゃんの「当たったの嫌だった!」の言葉でした。

Aちゃんもちょっとだけ時間はかかったけど自分で納得してから「さっきごめんね」って言いに行く姿が見られました。

自分の気持ちを整理して自分の言葉で、さらに自分のタイミングで伝えるって少し難しく感じるかもしれませんが、生きていく中でも必要な力です。

子ども自身が自分の意見を述べられる機会は大人が先に言ってしまうことでその経験を奪ってしまう事にも繋がると感じた場面でした。

大人からするとヒヤヒヤすることもあると思いますが、どういった対応が正解なのかはその時々で違うからこそ色んな場面で色んな経験をして、親子で一緒に色んな気持ちを知れたら良いですよね。

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緑児童館移動児童館事業「ちびっこ冒険ひろば」
毎週火曜日10:00〜13:00
場所 新海池公園
予約不要・出入り自由です
※夏休み期間中ちびっこ冒険ひろばはお休みです。
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posted by 河村 at 17:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 緑児童館