保育の質を高めるために・・・
これまでの保育に関する調査研究を検索したりデータを集めてくださる方を探しています。
現場で毎日働く保育士さんや看護師さんにとっても、常に新しい研究や調査に触れていること、自分たちもそうした視点を持つことはとても大事です。
しかし、実際に図書館などに足を運んで、膨大な資料の中からそれらをピックアップして、読み込んでいくことがなかなかできていません。
社会へ提言していくNPOとしても、最新の情報を集めていきたいと思っています。
そこで、こうした調査研究を集めるお手伝いをしてくださる方を探しています。
データ集めにかかる実費については、団体が負担します。詳しくは、
特定非営利活動法人こどもコミュニティケア
末永美紀子 までお知らせください。
メールは
こちらから
ファクスは078-742-9775
下記のようなトピックで集めていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
「幼稚園教諭・保育士(Care Giver)1人あたりの子どもの人数と、保育の質に関する研究」
「就学前教育・保育における、ひとクラスあたりの人数と、保育の質に関する研究」
「統合保育の利点」
どうぞよろしくお願いいたします。
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詰め込み保育に関する議論が、再度ホットになっています。
日本の認可保育園の基準は、基本的に第2次世界大戦後すぐ(1946年頃)の頃と大きく変わっていません。この基準をさらに緩和しようという動きがあるようです。
どのような基準にするのか、新たに何かを加えるのか、といったことは、とても重要な議論で、やはり「ぎゅうぎゅう詰め込みはよくないよね」「でも、お友だちはいっぱいいなくちゃ」という感覚だけで判断するのではなく、データが重要になってくると思われます。
私たちは、平成18年に保育に関する調査を行った際に、少しデータを集めてみました。
その時、調べた限りでは、
「日本での 保育室の広さと保育の質に関する調査研究」
「日本での ひとクラスあたりの人数が何人程度が適当なのか、その理由は何か、ということの研究」
にたどり着くことができませんでした。
私たちの探し方がよくなかったのかもしれませんが、「詰め込み保育」についてのメディア報道を見ていても「○○の研究に基づき、この面積基準で問題がないと思われる」というような「根拠に基づく評価」は行われていないようです。
ということは・・・。もしかして、この種の研究はまだ余り行われていないのかもしれません。
であるならば、私たち保育関係者は、このような研究を本当にキチンと行う必要があるのではないでしょうか?
施設もお金も人材も何もかも足りなかった戦後すぐの時代から、もう60年以上が経っているのです。
子ども時代、特に就学前の時期の「ケアの質」について、私たちは客観的なデータや調査に基づいて、議論していく時期にきていると思います。
「何となく良いかも」「私の経験によればこれが良い」「時代が変わった」ではなく、私たちは、子どもたちの何を導き、何を育てるのか、もっと意識的になっていく必要があると考えます。
道のりは長いかもしれませんが、ご一緒に考えてくださる方を歓迎します!