NPOのPC・ネット活用状況の報告会に参加しました。 [2007年06月17日(Sun)]
6月16日(土)に、兵庫県のNPO情報通信技術支援ネットワーク「ひょうごんテック」主催による報告会とシンポジウム「何をしている?これからどうする?NPOとパソコン〜活用の現状とこれからの情報発信〜」に参加しました。
前半は、ひょうごんテックが神戸周辺のNPO約30団体を対象に実施したパソコンの活用状況の調査結果について、大橋和美さんから報告があり、後半は各団体からの関心が高い「情報発信」をテーマとしたシンポジウムでした。 調査結果からは、ハード・ソフト両面でITの使用度は高いものの、時間がない、スキルが足りないことから、ホームページなど情報発信においては効果的な活用ができていないといった共通の課題が見え、「情報発信をもっとしたいが実質的に困難である」状況があることがわかりました。ITの使用度の高さについては、調査の対象となっている団体が比較的IT活用の意識が高く、回答者がこうした業務の担当者であることから、NPO全体を考えた場合、現状はもう少し消極的なのではないかと感じました。 後半のシンポジウムではパネリストの小嶋新さん(しゃらく)、緒方和也さん(ひょうごんテック)らによる情報発信についての意見が出され、世代間による使用ツールの違いや、届けるべき情報によってツールを使い分ける必要性があること、ブログやSNSでの情報発信のメリットといった身近な話題から、オープンソース活用の可能性など将来的な話題まで充実した内容でした。 技術の進化にともなって、活動の形も変わらざるを得ない状況になっていることも指摘されていましたが、ポイントは、技術に振り回されて本来の活動の目的を見失わないためにも、常に最新のIT活用を知り、それをうまく利用していくこと、そして、こうしたIT活用の有効性と重要性の認識を団体内でより深めることではないかと思いました。 私は団体のWEBサイト運営、PC周りの環境整備を担当していますが、一人では解決できない問題が起きることがよくあります。独自に調べて問題を解決することも大事ですが、ひょうごんテックのメーリングリストによる支援や、今回の報告会で他の団体の状況を知る機会を得ることで問題解決につながることもあり、NPOの活動にはIT支援は欠かせないものだと思います。あらためてひょうごんテックのみなさんには感謝したいです。 <WEBサイト・広報担当:浅野> |