白菊 あの日を思い 中越地震あす12年、小千谷に献花台新潟日報より
中越地震の発生から23日で12年となるのを前に、小千谷市のおぢや震災ミュージアム「そなえ館」は21日、同館が入る市民学習センター楽集館(同市上ノ山4)に、犠牲者を悼む献花台を設置した。防災学習のため訪れた中学生らが花を供え、古里を襲った災害に思いをはせた。
献花台は中越地震の記録を伝える石碑前に例年設けており、ことしは24日まで設置。そなえ館などが450本の白菊を用意し、来館者に献花してもらう。
21日は、そなえ館を見学した片貝中学校の1年生41人が白菊を手向けた。男子生徒(12)は「中越地震の記憶はないが、転んでけがをした傷跡が額に残っている。大きな被害があったことを語り継ぎたい」と話した。
楽集館では23日午後5時半から追悼式典を行う。午後6時ごろには犠牲者らを追悼するため、花火「白菊」を打ち上げる予定。