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2015年08月09日

文化財IPMワークショップに参加しました

8月6日、大阪の国立民族学博物館で開催された、文化財虫菌害研究所主催の文化財IPMワークショップに参加しました!
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民博は万博公園内にあり、入り口から10分程度の日本庭園近くにあります。
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このワークショップは「文化財IPMコーディネーター」資格取得者を対象にしたもので、主に西日本の11名と民博の職員の方々が参加されていました。
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文化財IPMワークショップの目的と内容についての説明があったあと、民博の日高先生から生物被害対策のお話を聞き、実際のトラップや点検のようすなどを見学させていただきました。
民俗資料ということで、様々な種類の自然素材が使われており、特に文化財害虫であるタバコシバンムシについてはフ、ェロモントラップを用いた継続的な調査をされているということでした。
日常点検で未然に予防し、何かが起こった際も早期に気付き、早期に対応することができるため、「継続」することが重要と感じました。

お昼休みには民博の見学!
広い館内、ゆっくり見て回る至福の時間でした♪

午後からはIPMにおける情報収集。虫の調査・ダスト観察・カビ調査の実習でした。
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トラップの組み立て、回収。
ゴキブリの調査をするときには入り口を折り曲げて段差を作ります。そのほうが入りやすいそうです。

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虫の観察。学生時代以来、久々の顕微鏡!
「実体顕微鏡」の取り扱い時には、・汚れた手でさわらないこと・レンズに直接触れないこと・安定した場所で扱うことなどの注意がありました。
この顕微鏡を使って、トラップで回収された虫を観察し、スケッチしました。私が書いたのはヒメマルカツオブシムシでした。肉眼やルーペではわからなかった細かい様子を観察することができ(体にビロード上の細かい毛がはえていたりとか)なんとなく親近感がわきました(笑)

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ダスト調査では、ルーペと柄付き針を使用し、細かくダストの分類をしました。

カビの観察では、顕微鏡を使って表面のスケッチも行いました。
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文化財におこる代表的なカビであるクロカビ、アオカビ、好乾性コウジカビ、カワキコウジカビ。
観察すると、カビの広がりや根深さがよくわかり、生えてしまったら着色はまぬがれないだろうなと実感しました。カビははやさないよう温湿度管理が重要です。

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また、10cm四方の範囲を綿棒でぬぐい、培地に培養する実習も行いました。このシャーレは持ち帰りました…生えてくるでしょうか…(汗)

今回初めてワークショップに参加し、実技を身に着けるとともに、このような調査をすることで文化財IPMに必要な情報を得ることが大切だとわかりました。得た情報をもとにどういった対策を立てるのか、だれに何をお願いするのか(自分たちがすること・しなければならないこと/誰かにお願いすること・お願いしなければいけないこと)を考えていくのが文化財IPMコーディネータの役割ですね。

夏の大阪、充実の一日でした!


社寺きよら:佐々木綾子






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